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自然を楽しむ・自然から学ぶの記事一覧

イノッチのシェアリングネイチャー No.152-177〈道保川で遊ぶ〉(2021.7.11)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-177

〈道保川で遊ぶ〉

今日は市内を流れる道保川(どうほがわ)で遊んだ。といっても、2週間後に行われるイベントの下見を兼ねての川遊びだ。全長 3,7km、湧水が集まってできた小さな川は深さ20cmほどしかない。子どもの頃よく遊んだ川だが、ネイチャーゲームの仲間は皆初めて。いつもイベントをやっている相模原公園からは歩いて20分ほどの場所なのだが、知らなければ遊びようがない。早速、どんな生き物がいるのか、危険な箇所はないか実際に入って確かめる。川岸の草が生えている場所にタモをいれ"ガサガサ"開始。小さなエビが入っていた。続いてタモを入れると、カワニナやヤゴが入っている。ザリガニもいたが、他のメンバーはサワガニやナガレトビケラも捕まえた。これらの生き物はきれいな川の指標になる。そこにいる生き物で川の汚れ具合が分かるのだ。近くをハグロトンボが飛んでいたが、捕まえたヤゴはハグロトンボの幼虫かもしれない。+捕まえた生き物をああじゃないこうじゃないと同定していると、目の前をカワセミがツーッと飛んで行った。あっと言う間の出来事だったがあの目の覚めるようなコバルトブルーは目に焼き付いている。きれいな水→カワニナ、ホタル、川虫、ヤゴ、小魚、カワセミ・・・それぞれが繋がって小さな生態系ができている。道保川を愛するボランティアの方たちの定期的な整備のお陰もあってこの小さな川が生き物たちの安住の地となっている。本番ではそんな話も子ども達にしたいと思う。それにしても大の大人がタモを持ちバケツを持って嬉々として川遊び、そんな子ども心を持った仲間たちとの川遊びは実に楽しかった。本番では子どもそっちのけで遊んでしまわないか心配!

▶PDF版をダウンロードする 2021.7.11 NO152-177 道保川で遊ぶ.pdf

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イノッチのシェアリングネイチャー 掲載終了のお知らせ(2021.7.10)

「イノッチのシェアリングネイチャー」 スタッフブログ掲載終了のおしらせ

約1年半にわたり、「イノッチのシェアリングネイチャー」をこのスタッフブログに掲載させていただきました。お読みいただいた皆様、本当にありがとうございました。

6月10日をもって8年間勤めた常務理事を退任し、協会のスタッフから退きました。これを機に、「イノッチのシェアリングネイチャー」のスタッフブログ掲載を終了したいと思います。

なお、引き続きお読みになりたい方は下記アドレスまで連 絡ください。指定されたアドレスに送信します。

Komorebi-inoman@jcom.home.ne.jp

イノッチ(井上 満)

▶PDF版をダウンロードする 2021.7.10 スタッフブログ掲載終了挨拶.pdf

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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-176〈リアルに触れる大切さ〉(2021.7.10)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-176

〈リアルに触れる大切さ〉

ネイチャーゲームの仲間の紹介で、『虫とゴリラ』という本を読んだ。解剖学者の養老孟司さんとゴリラ研究家山極寿一さんの対談集だ。詳しい内容は割愛するが、どちらも直接フィールドに出て虫やゴリラととことん向き合ったその道の第一人者だ。その本の中で養老さんが話した、「ペンフィールドのホモンクルス」が印象に残った。

『コンクリートっていうのは一種の「触覚の忌避」ですよね。「ペンフィールドのホモンクルス(小人)」ってあるでしょう。脳の地図。身体のどの部分が、脳のどの部分に対応しているか地図にして、そのまま人の形に描き起こすと、唇と手、指先が非常に大きい姿になるんです。それほど触覚は、脳の中で大きな面積を占めるのに、あまり利用されない』(本文より)

スマホやタブレット、図鑑などで容易に虫や花などが調べられる昨今、本物に直接触れなくてもいろんな情報が手に入る。動植物だけでなく、世界中の人とも映像で繋がることができる。便利になったものだ。だが、ホムンクルスを見てわかるように、元来人の触覚はそれだけ重要な器官として位置付けられていたはずだ。手先や口でいろんなものに触れ情報を得、生きるのに適した繊細な動きができるようになっている。生き物に直接触ることでそのものの命を感じ、人に直接触れることで温もりを感じ、安らぎや安心を得られる。だから、握手をし肩を抱き合いハグをする。コロナ禍でさらにリアルな接触ができなくなり、人は人からどんどん遠ざかっていく。こんな時代だからこそ本物の虫を手に載せ、裸足で土と戯れ、生のキューリをかじり、リアルな人との触れ合いを大事にしたい。

▶PDF版をダウンロードする 2021.7.10 NO152-176 リアルに触れる大切さ.pdf

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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-175〈6日ぶりの畑〉(2021.7.9)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-175

6日ぶりの畑

腰痛が少し良くなり、6日ぶりに畑の様子を見に行く。唖然、呆然、愕然、、、、。こうなることはある程度予想はしていたが、長雨が続いたのも影響し、とんでもないことになっていた。ルバーブと陣地争いをしていたカボチャは、ルバーブを乗り越え歩道にまで蔓を伸ばしていた(早めに畑に戻さないと通行の妨げになる)。やっと赤くなり始めたトマトは何者かに食い荒らされている(早々にネットを張らないと)。そして、背丈の低いイチゴの苗は完全に草に覆われ全くその姿が見えなくなっている(2年前、草取りをしなかったら全ての苗が枯れてしまった)。カボチャの生長は嬉しいが、苗の絶対数が多かったので場所をとってしまう。秋蒔き野菜の場所確保に頭を悩ませる。少しでも草取りをしたいが、まだまだ本調子ではないのでこの状況を見るだけ、何の改善にもならない。来週あたりから晴れ間も出そうだが、雨水をたっぷり吸った草は暑さでグングン伸びる。もう追いつけない・・・・。

それにしてもカボチャの生長の速さにはただただ驚嘆!。手当たり次第に絡みつきそこを支えにしてどんどん蔓を延ばす。地面についてる部分は節から根を出し、さらに勢いを増して勢力分布を広げていく。まるで勢いに乗った戦国武将だ。昨年は失敗したからと少し多めに植えたカボチャだが、ここまで広がると手が付けられない。なかなか人間の思惑通りにはいかないものだ。

▶PDF版をダウンロードする2021.7.9 NO152-175 6日ぶりの畑.pdf 

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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-174〈年少さんと葉っぱで遊ぶ〉(2021.7.8)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-174

〈年少さんと葉っぱで遊ぶ〉

N幼稚園の年少さんと遊ぶ。今日は葉っぱを使ったアクティビティ、〈木の葉のカルタとり〉をした。年少さんなので、本来のマニュアルをアレンジし全員が葉っぱを取れるようにした。用意した葉っぱは、カクレミノ、カキ、ササ、マテバシイ、モミジ、ツバキ、クローバー、それにエゴの実。初めにみんなで葉っぱの周りに集まり、触り心地や形、大きさ、色などを確認する。その後6人ずつ3グループになり、順にリーダーが見せた葉っぱと同じ葉っぱを持ってくる。3,4歳の年少さん、どの程度葉っぱの違いが分かるかとても興味がある。初めのグループには柿の葉を見せ、「ほら、大きい葉っぱだね、マスクみたいだよ」と口に当てて大きさや形を確認し取ってきてもらう。少し迷っている子もいたが6人全員が柿の葉を持ってくる。次のグループにはカクレミノ。「お山が3つあるね、ツルツルしてて持つところもこんなに長いね」と見せ、取ってきてもらう。どっちか分からず2つ持ってくる子もいたが、それでいい。大体の傾向が分かったので3つ目のグループにはエゴの実を見せた。これはヒントなし。葉っぱと違うので、全員分かった。

大人にはすぐに分かる"違い"も3,4歳の園児にはかなりの難問。そもそも、"分かる"とは"分ける"からきていて、AとBとCの"違い"が分からないと分けられない。違う種類の葉っぱがいくつも並ぶ場から、お題と同じ葉っぱを持ってくるにはお題の葉っぱの特徴(大きさ、色、形)が分かってないと持ってこれない。これはすごいことだ。ちなみに、2歳になったばかりの孫にやってみたら全く違う葉っぱを持ってきた。良くしゃべる孫だが、"違い"が分かるにはまだまだ時間がかかりそうだ。図鑑や映像ではなく、こうして本物の葉っぱに触れ、視覚だけではなく触覚や嗅覚でも葉っぱの特徴を捉えることはとても大事なことと思う。間違えずに葉っぱを持ってくることではなく、色んな葉っぱを触って、匂いを嗅いで、感触を確かめる、いっぱい葉っぱを触ることが大事なのだ。 最後に好きな葉っぱを持った園児、「ママにプレゼントするんだ」と。1枚の葉に愛着を持ち、さらには園庭や公園にある葉っぱに関心を持ってくれたらなお嬉しい。

▶PDF版をダウンロードする 2021.7.8 NO152-174 年少さんと葉っぱで遊ぶ.pdf

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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-173〈てのひらかいじゅう〉(2021.7.5)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-173

〈てのひらかいじゅう〉

"てのひらかいじゅう"と言う子ども向けの本がある。手の平サイズのトカゲやカナヘビ、ヤモリはサイズこそ小さいがまるで怪獣そのもの、子どもに大人気だ。雨が上がりちょこっと日が差した時間に石の上でカナヘビが"ひなたぼっこ"をしていた。変温動物の彼らにとってこの晴れ間は貴重なのだろう。子ども達に見つかったらそれこそ災難、いつでも逃げられる準備が必要だ。隠れる場所も日向ぼっこする石も、何より餌となる小さな虫がたくさんいるので、この小さな怪獣たちは庭でよく見かける。時々孫の遊び相手にされるという受難も待ち受けているが、それでも個体数が多いので頻繁に目にする。怪獣の棲みかと餌の確保という名目で、伸び放題になった草はしばらくそのままにしておこう。

▶PDF版をダウンロードする 2021.7.5 NO152-173 てのひらかいじゅう.pdf

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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-172〈こんな名前に誰がした!〉(2021.7.3)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-172

〈こんな名前に誰がした!〉

ワルナスビ"、誰がつけたこんな名前!。茎にも葉の裏にも鋭いトゲを持ったのは、敵から防御するためだ。自分の身を守るため長い時間をかけて進化してきたのに、悪者呼ばわれする筋合いはない。トゲがあるのが悪いなら、ほかのものもワルをつければいい。"ワルキューリ"、"ワルミカン"、"ワルキンカン"、"ワルバラ"、"ワルタラ"。みんなトゲがあるのにワルがつかないのは、人の役に立っているからだ。食用として、観賞用として。俺たちは人の役に立たないから"ワルナスビ"だ。人の役に立たないものや人に害を与えるものには、酷い名前がつけられてしまう。"ヘクソカズラ"、"ママコノシリヌグイ"、"クサギ"、"ヌスビトハギ"、"ボロギク"、、、。なんてひどい名前をつけたものだ。ならば見方を変えて、この世で一番恐ろしく、俺たち植物にも動物にもなんの役にも立っていないニンゲンはなんと呼ばれているか、教えてあげよう。

・ミミズからは、"ビッグフットキラー"(でかい足でいつも踏みつぶされる恐ろしい存在)
・ゴキブリからは、"殺虫鬼"(見つけられたら毒薬スプレーで瞬殺されてしまう)
・イモムシからは、"偏見野郎"(人に害を与えない仲間でも怖がられる)
・ドクダミからは、"ヒキヌキオニ"(手当たり次第引っこ抜かれてしまう)
・そして俺たちワルナスビは、"ワルデカヤクタタズ"と呼んでいる。
ニンゲンだけがこの地球上に住んでいると思ったら大間違いだぞ!!

▶PDF版をダウンロードする 2021.7.3 NO152-172 こんな名前に誰がした!.pdf

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全国ネイチャーゲーム研究大会 from 神奈川 レポート8(全8回予定)

2021年6月5〜6日に開催されました「全国ネイチャーゲーム研究大会from神奈川」。
初のオンライン開催を試行錯誤し実現いただいた神奈川県シェアリングネイチャー協会のみなさんから、開催レポートが届きました!

その8!最終回です!


【二日目の午後の部 後半】です!

昨日から、動画視聴スタートしています!
視聴期間は2ヶ月間です。
動画がたっぷりあるので、お申込みはぜひお早めに!



(20)全体会

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シェアリングネイチャー奨励賞2020年度団体部門の表彰式を行いました。優秀賞に選ばれたのは、秋田県シェアリングネイチャー協会。昨年、数年かけて準備を重ねた秋田県での研究大会開催を中止せざる得なくなり、その無念な気持ちはいかばかりだったかと思います。その努力と貢献を讃えての受賞でした。今年は昨年実施予定だったブナの森の体験を秋田タイムで披露していただき、秋田メンバーの笑顔を大会参加メンバーとともに共有できて感慨深いものがありました。  

その後は、神奈川県協会各地域の会他が実施したワークショップや夜のカフェタイムの企画など、主催メンバーが次々登場し、感想や見どころなど話していただきました。というのも今回は後日の録画視聴が可能。観たい!と思えば、全部のワークショップをのぞいてみることもできるのです。実施し終えたメンバーの表情の中に、とにかくやりきった安堵と達成感を感じることができました。


レポート:三好直子



(21)閉会式

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予想に反してなんと100名を超える方に参加していただきました!オンラインというそれぞれの参加状況で、閉会式まで一体何名の方が残って下さるのか?不安がありましたので、びっくり!

能條実行委員長は挨拶の中で、「オンライン後だから見えてくる対面の意味」という宿題を投げかけられました。続いて、徳島の方々による次回大会PR動画で、思いはすっかり来年に!そんなに素敵な大会ならぜひ行きたいという楽しみな気持ちが広がりました。最後は井上事務局長からの神奈川県スタッフの思いの詰まった挨拶と記念撮影。何枚にも渡る 集合写真 は壮観でした。

オンライン開催初挑戦の神奈川県を応援して下さった方々に感謝の気持ちで一杯でした。


レポート:佐藤久美子




録画視聴 7/1にスタートしました!


録画視聴の詳細・お申し込みはこちらから!
http://site.wepage.com/kanagawa-naturegame/20210208182231
ネイチャーゲームリーダー・会員でない方もお申し込みいただけます。

イノッチのシェアリングネイチャー No.152-171〈ヤブミョウガ〉(2021.7.2)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-171

〈ヤブミョウガ〉

公園の林縁にヤブミョウガが咲き出した。小さな白い花がごちゃごちゃ集まって、薄暗く陰気な林をひと際明るく照らし出している。白いかんざしのような花は遠くから見るとシラサギのようにも見え、まさに"掃きだめに鶴"だ。雨の中だったので花のつくりを詳しく観察しなかったが、帰って調べてみたら同じ株の中に雄花と雌花があるとのこと、見逃してしまった。漠然と見ていては気づけないのだ。次回、じっくり観察してみようと思う。ミョウガの名前がつくが、ツユクサの仲間で、本物のミョウガはショウガの仲間。どうやら葉っぱがミョウガに似ているのでヤブミョウガとなったらしい。一つ一つの花はなかなか可愛いのに、まとまってしまうと野暮ったくなってしまう。これも虫を呼びよせる作戦なのだろうか?薄暗い藪に咲く白い塊は、虫でなくとも何か引き寄せるものがある。

▶PDF版をダウンロードする 2021.7.2 NO152-171 ヤブミョウガ.pdf

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