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イベント情報

原発事故後の福島の今を知る

 

福島の被災地を巡る

あぶくまエヌエスネットでの農的生活体験

 

今年6月福島県磐梯山での全国ネイチャーゲーム研究大会の後、被災地を巡るエクスカーションに参加しました。衝撃を受けました。
黒いビニール袋の山が延々と車窓に続き、原発そばの道路脇には労働条件の改善を求める立看板、富岡駅前は店舗が津波直後の破壊された姿のまま残されていました。一方で、小学校の校庭にできた仮設プレハブの浜風商店街は「ここでふんばる」という意気込みがあります。案内役の橋爪弘子さんは、現地理解を深めてくれるのみならず、明るく軽快な語り口で心理的にも助けてくれる貴重な存在でした。
宿泊地の「あぶくまエヌエスネット」は、代表でネイチャーゲームインストラクターでもある進士徹さんが25年以上も取り組んでこられた自然学校。ピザづくり、野山の散策、自家製野菜料理に舌鼓を打ちながらの語りあい…のんびりした時間を過ごしました。手造り感あふれる施設や手作業、語りの中から、そのスピリットを存分に感じ取ることができます。
エクスカーションを終えようとするとき、「この経験をもっとシェアリングネイチャーのメンバーと共有したい」という思いが沸き起こりました。震災後3年を経てその教訓が風化しそうになりつつある今だからこそ、ひとりでも多くの方に現場の「今」にふれてもらいたいと願っています。

 

日本シェアリングネイチャー協会専務理事 三好直子
 

 

■スケジュール

メインプログラム(13,000円)
 
オプションプログラム(8,000円)
 
10月25日(土) 10月26日(日)
10:30




13:00
15:00


17:00
19:00
郡山駅新幹線改札出口、集合 
あぶくまマイクロバスで移動 
東北自動車道—磐越自動車道—
(SAにて昼食)
いわき方面—広野インター下車
*楢葉町Jビレッジ周辺 ・富岡駅
*浜風仮設商店街
*津波被害地—いわき市薄磯海岸周辺  
※状況によりコース変更する場合があります。
 いわき市田人—おふくろの宿にて入浴
 田舎体験の家(あぶくまエヌエスネット)
夕食&懇親会「橋爪さんと語ろう」
午後




16:30
18:30
あぶくまプログラム体験
*ウオールクライミング
*プロジェクトアドベンチャー
*農作業
*手打ちうどん作り など
村営温泉「さぎり荘」入浴
夕食:手打ちうどん鍋 懇親会
 
 
10月27日(月)
  07:30

08:30
10:00
11:30
朝食—釜戸ご飯
荷物整理
ネイチャーゲーム体験
出発—郡山駅へ 
郡山駅着、解散
 
10月26日(日)
07:30



11:00
13:00
14:50
朝食-釜戸ご飯
あぶくまエヌエスネット、フィールド散策
鮫川村周遊(マイクロバス移動)鹿角平牧場、江竜田の滝など
ピザづくり 昼食:石窯ピザ
あぶくまエヌエスネット出発
郡山駅解散

 

 

■案内人紹介

進士 徹さん
「あぶくまエヌエスネット」の活動拠点、福島県阿武隈南部高原に位置する鮫川村は標高680m、のどかな田園風景が残る地域です。「土・自然から学び共に生きよう」をテーマに日本版農的アウトドアライフを追求し実践。現代社会が便利になりすぎて見失うところも多くなった日常に、生き方の振り返りを共に考えていきます・・・と震災前は、世代を超えて活動を行っていました。
2011年3月11日に発生した東日本大震災、更に追い打ちを掛けた「福島原発爆発事故」。拡散した放射線被害。ここから福島の子ども達の元気と育ちを応援する「ふくしまキッズ」の活動を起こしました。出来るだけ長期間、県外での体験教育活動を全国の自然学校と連携しながら実践しているところです。福島の復興は先の見えない手探り状態です。被災地の現場に立って、福島の今を見ていただきたいです。
 

橋爪弘子さん
20140912152814-4521e0d2422ebba2014e5b202097b8e79ac56ecf.png福島県楢葉町出身、NPO法人あぶくまエヌエスネット副理事長、エレクトーン奏者。チャリティブランド「ギャルケロサミット」代表。原発事故により実家には住めなくなり、両親は茨城に避難を余儀なくされました。
    
 

開催日 2014.10.25(土)〜26(日)
※オプション1日
時間 10/25(土)10:30〜26日(日)14:50 ※オプション含まず
開催都道府県 福島
会場 あぶくまエヌエスネット他(スケジュール参照)
集合場所 JR郡山駅
対象 どなたでも
定員 20名(先着順)
参加費 13,000円 オプションは別途8,000円
主催者 公益社団法人日本シェアリングネイチャー協会(あぶくまエヌエスネット共催)
申込締切 2014年10月18日(土)
内容/備考 ■現地情報
原発事故後、県内各地で除染が国の事業として行われています。除染によって一時は放射線の値が下がりますが、時間の経過と共にまた元に戻ってしまう傾向にあります。確立した除染方法がないのが現状です。原発事故周辺の町は、2011年3月11日の震災から時間が止まっています。津波被害を受けた車・住居もそのままの状態です。除染で出たものが黒色のコンパックに詰められ、積み上げられた現場。行き先の決まってない現状です。