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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.45〈アカボシゴマダラ〉(2020.05.18)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO45

〈アカボシゴマダラ〉

イノッチファームに見慣れないチョウが飛んできた。初めてのお客さんだ。

「えっ?これは何?見たことないぞ?もしや貴重種?」。

その場でスマホで調べたが分からなかった。

ウスバシロチョウかと思ったがちっとも薄くないし、それほど優雅でもない。

家に帰って、パソコンで調べてみると・・・。"アカボシゴマダラ"の春型だった。

そう、特定外来種に指定されているチョウだ。

数年前、近くの林で丁度羽化したてのアカボシゴマダラを見つけたがその時は夏型だったので鮮やかなアカボシがついていた。

まさか星のない春型がいるとは知らなかった。

ここ数年前から神奈川県を中心に急激に増え徐々に生息域を広げているらしい。

調べてみるとどうやら人為的に持ち込まれたもののようだ。

今年の2月、自然観察会で"オオムラサキ"の幼虫を探していたら"ゴマダラチョウ"と"アカボシゴマダラ"も見つかり、それぞれの幼虫時代の違いを観察することができた。

どれもエノキの葉を食べるので"アカボシゴマダラ"は特定外来種として「駆除対象」になってしまうのだ。

"ガビチョウ""アライグマ""オオクチバス""アメリカザリガニ""ウシガエル"なども特定外来種だがすでに市民権を得てしまっている。

人間の身勝手で持ち込まれた挙句、"特定外来種"として疎まれている彼ら。

日本の固有種を守るためとはいえ、同じ命あるのものとして駆除することはできない。

▶PDF版をダウンロードする イノッチファー通信№45.pdf

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