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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.106〈ウコンの花〉(2020.09.04)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO106

〈ウコンの花〉

知らぬ間にウコンの花が咲いていた。前年収穫しないまま畑の隅っこに放置していたものだ。

ほったらかし状態だったのに株は 2 メートル近くまで生長し、茎の間から清楚な花が咲いているのが見えた。

花はどの株にも咲くわけではなく、"気が向いた ら咲く"程度の咲き方だ。

栽培を始めたのは恐らく20年近く前から。当初は収穫した根茎を薄くスライスし、乾燥させて粉末 にしたものを"薬"として飲んでいた。だが、だんだん面倒になり数年で止めてしまった。

大量に収穫できた年は知り合いが染め物に使いたいと持っていったこともある。ウコンの英名はターメリック。カレーの黄色がまさしくウコンの色素で、インド料理には欠かせないスパイスの一種。ショウガの仲間なので根茎はショウガそのもの。

あの苦さがなければもっと頻繁に口に入れるのだが・・・・。

ウコンはインド原産で、調べてみるとすでに5,000年も前から栽培されていたらしい。

日本では卑弥呼が中国の王に献上したという記録があるとのことだが広く栽培され始めたのは"琉球王朝"時代。

その頃は黒糖と同じく、専売制が敷かれ交易品の要となっていたとのこと。

薩摩藩はこれを特産品として大阪に卸し、仕入れ値の0倍もの高値で取り引きしていたそうだ。

100円で仕入れたものが3,000円だ!

黒糖と同じく薩摩藩を支える財源として歴史を動かした原動力になったのかもしれない(勝手な予想)。

そう思うと、ウコンの見方も変わってくる。沖縄に行くと"うっちん茶"がペットボトルで売られている。

来年はウコンの歴史に敬意 を表し、きちんと栽培して"うっちん茶"を作ってみようかな?

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