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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-54〈ぶらーり、いい気持ち〉(2021.2.12)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-54

〈ぶらーり、いい気持ち

鈴懸の木(スズカケノキ)、またの名はプラタナス。葉っぱを落としたこの時期、ピンポン玉のような大きさの球果がそれこそ鈴なりになる。

鈴がたわわに木にかかっているの で"鈴懸"かと思ったら、別の説もあった。山伏が着る"鈴懸"という法衣についている 房の形に似ているからというものだ。どちらの説でもいい、"鈴懸"と命名したこと自体しゃれていてステキな名前だ。

"プラタナス"も何か都会的な響きがあって、ビルの谷間に植えられた街路樹は、周囲の風景にマッチしている。"広い葉"という意味らしいが、 こっちは鈴よりも大きな葉に着目しての命名だ。この球果が欲しくて、長い棒で叩いてみ たが、簡単には落ちない。のんびり風に揺られてるだけかと思いきや、なかなかの頑固者だった。しかも硬くて、これで頭をたたいたら目から火が出るほどだった。

こちらは、"ハンカチノ木"の球果。真っ白なハンカチのような花が咲いたあとにこん な実ができる不思議さ。ちょっとグロテスクな幼虫から華麗なチョウが誕生するのとは反対に、清楚なハンカチから生まれたじみーな果実。落ちて腐りかけた実の果肉部分を取り 除くと、アーモンド型のタネが1つ出てくる。硬くてちょっとやそっとでは割れない。タ ネを蒔いても発芽率が悪いそうだが、その硬さがハスのタネのようにいざという時に役に立つのだろう。この実もたくさん木についていて気持ちよさそうにぶらーりとしている。 さむーい夜、この実に霜が降りて月の光に照らされたら、"モチモチの木"で豆太が見たような灯りがともるだろうか

▶PDF版をダウンロードする 2021.2.12 NO152-54 ぶらーり、いい気持ち.pdf

スクリーンショット 2021-02-26 153552.png


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