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ライフスタイル
違う〝景色〟を見て同じ〝今〟を生きる(SNL2017年3月発行)
青い空と、緑の草木、道端の草花...目の前に広がる風景をトリやイヌやネコも、同じように見ている。
つい、そう思って暮らしていませんか。
違う〝景色〟を見て同じ〝今〟を生きる

日置光久(ひおき・みつひさ)・監修

東京大学大学院教育学研究科特任教授。広島大学大学院にて理科教育学、自然体験・メディア論、科学哲学等を学ぶ。広島女子大学助教授、文部科学省教科調査官・視学官等を経て、現職となる。日本シェアリングネイチャー協会理事。
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散歩の途中、真っ赤に染まる夕陽をのんびり眺める、人とイヌ...。



映画や漫画にも描かれそうな、飼い犬と心が通じた素敵なひととき...と、考えがちです。ところが、多くの哺乳類は、赤を緑や青と区別することができません。つまり、イヌに赤い夕陽は見えていないのです。



人間を含む霊長類は、森のなかで採集生活をするために、多くの色を識別する必要がありました。一方、イヌの祖先オオカミは、獲物を追うハンター。赤を感じる必要はなく、かわりに動く物を見分ける能力に長けたと考えられます。子孫のイヌも、1秒間に人間の2倍以上、50もの像を見分けます。これにより、離れたところで起きたかすかな動きに、気づくことができるのです。



このように、「見る能力」は生物それぞれの必要性に応じて、じつに多様。同じ景色も、動物によってさまざまに見えているのです。両方の目を別々に動かして、常に360度監視ができるカメレオン。赤に加え、紫外線も感知できるワシの目は、正面が双眼鏡のように6〜8倍に拡大されて見え、1キロ先の小さな獲物を捕らえます。



そして、ウマの視野は350度。ほぼ全体を見渡せ、背中に乗った人のようすを見ながら、前の障害物に気がつくことができるのだとか。つまり乗馬は、ウマの配慮で人が乗せてもらっているわけなのです。



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色んな視点で自然を見るNature Game〈森の美術館〉

自分の感性で自然を〝観る〟ネイチャーゲームに〈森の美術館〉という活動があります。そのときその場の自然が見せてくれる美しさや面白さをキャッチして、自分ならではの作品をつくりましょう。



【準備】

• フレーム:厚紙を好みのサイズに切って作ります

• フレームを固定するもの:洗濯バサミ、ヒモなど



【楽しみ方】

• 公園や身近な自然のなかを散歩しながら、「きれいだな」「面白いな」と思う自然の1シーンを見つけます。

• フレームでその自然を切り取り、絵画に見立てて即席の〝作品〟を作ります。

• 家族や友だち同士で、作品を鑑賞し合いましょう。

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情報誌「シェアリングネイチャーライフ」Vol.16 特集(デザイン:花平和子 編集:伊東久枝、佐々木香織、水信亜衣 イラスト:矢原由布子)をウェブ用に再構成しました。
※冊子版の送付が可能です。「ネイチャーゲーム普及ツールの取り寄せ」をご覧いただき、お気軽にお知らせください。
(情報誌バックナンバーにつきましては在庫切れの場合がございます。ご了承ください。▶︎ウェブ版はこちらからダウンロード可能です。各号目次下部の<※PDFデータを開く>よりご覧ください。)



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