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Dr.日置の「字」から自然を科学するLecture...3「科学」(SNL2017年12月発行)
「科学」の名は、幕末に入ってきた西洋の学問の多様さに驚いた日本人が「さまざまな学問」という意味で「百科の学問」としたのである。
「科学」…一定領域の対象を客観的な方法で系統的に研究する活動。また、その成果の内容。

江戸時代末期、西洋の学問が日本に入るまでの日本には「科学」はなかった!...という衝撃的な話から始まった今回の日置講座。それまでの日本には、西洋の「百科の学問(科学)」的な、雷が鳴ることや植物が成長すること、物が落下することなど、ありとあらゆるものの理由や原因を追求し証明する...という視点がほとんどなかったのだと。これは驚き!だが、それにはそれなりの理由があるというのが今回のお話。



つまり...「自然は我われを包み込んだ大きな存在で、人間もその一部」と考える東洋思想では、自然の事物・現象は“あるがままに受け入れるもの”。それに従って生きるのが“人の道”とされたわけだから、理由や原因を追及する視点は育ちにくいのだそうだ。一方、自然(nature)は唯一万能の神(God)が創造したもので、その背後には“絶対的な神の摂理があるはず”だと考え、神の理論を解明しようと懸命な努力をした結果、ありとあらゆる学問が育ったのが、西洋なのだと。



つまり、神と自分は一体(一元論)なので、神に近づくには内なる世界を探求する...という方向に進む日本(東洋思想)的土壌では、意識的に科学する視点をもたせるような教育をしないと、科学的な思考力は育たないのだという、お話。やばい。



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dr.hioki.pngのサムネイル画像日置光久(ひおき・みつひさ)・監修

東京大学特任教授。元・文部科学省教科視学官。日本シェアリングネイチャー協会理事。

自然界の「?」を考えてみよう!〈なぜだろう なぜかしら〉

自然をじっくりと観察して、自分で見つけた「なぜだろう?」の現象について、その理由を自分なりに推理するネイチャーゲーム。科学的な「正解」を求めるのではなく、自由な発想で答えを探っていくのがポイントです。



【準備】

・ノート、カードなど・筆記具



【楽しみ方】

①まわりの自然を観察して、自分が「なぜだろう?」と思う「もの」や「こと」を見つける。



②見つけた「なぜだろう?」について、その理由を考えて、紙に書き出す。

※理由は、科学的な根拠が備わっている知識としての「正解」ではなく、想像力を働かせて、自分なりの理由を考える。


③友だちや仲間とシェアをする。



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情報誌「シェアリングネイチャーライフ」Vol.19 特集(デザイン:花平和子 編集:佐々木香織、水信亜衣 イラスト:井上みさお)をウェブ用に再構成しました。
※冊子版の送付が可能です。「ネイチャーゲーム普及ツールの取り寄せ」をご覧いただき、お気軽にお知らせください。
(情報誌バックナンバーにつきましては在庫切れの場合がございます。ご了承ください。▶︎ウェブ版はこちらからダウンロード可能です。各号目次下部の<※PDFデータを開く>よりご覧ください。)

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