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小中学生の自然体験
校庭の自然と仲良くなる!小学校授業でのネイチャゲームの活用の実例
小学校の生活科学習に、ネイチャーゲームを活用して、子どもたちが自然の豊かさを身近に感じられるような活動を取り入れた事例があります。
元小学校教諭であり、ネイチャーゲームインストラクターでもある中里裕子さんの記録から、その一部をご紹介します!
身近な「校庭」に出かけよう!

※以下、中里さんの記録より抜粋しています。



校庭は子どもたちにとって

とても身近な自然です。



そして、

実に豊かな自然の場所でもあります。

毎日のようにすぐ出かけていき、繰り返し自然に直接触れてほしい

と考え、

生活学習の時間に、

校庭を教材化することにしました。

近隣公園の自然と比較や、

一年間校庭の自然に

触れ続けることで、

四季の変化や、

そこに関わる生き物にも

気づいていけるはずです。

そのためには、

樹木や木の葉、生き物に

関心を持たせることが

重要であると考え、

ネイチャーゲームを取り入れながら、

子どもたちの気づきを土台に、

その思いに沿った活動を作りました。



togary 02.png



活動のねらい

・五感を使って校庭の自然やすばらしさや季節の変化を感じる

・校庭の自然と遊んだり、ふれたりして気づいたこと分かったことを言葉や絵で表現できる

・活動を通して気づいたことを生かして、自分たちの生活を楽しくすることができる



活動計画

plan.png



それぞれのアクティビティと

ねらいは以下の通りです。

● 自然じゃんけん・・・校庭の自然から、

グー・チョキ・パーの形に

似たものを見つけてじゃんけんします。

ねらい:校庭にある植物や生き物に注目する

togari03.png

● 木の葉のカルタとり・・・校庭の樹木の葉を使って

カルタ取りをします。

その後、木の葉を仲間分けすることで、

校庭の樹木に興味を持ち、

葉っぱの手触りやにおい、形、色などに着目します。

ねらい:樹種の違いに気がつく



● 木の葉のおうち探し・・・木の葉のカルタ取りに

使った葉っぱと

同じ葉っぱがある木を見つけます。



● 森の色合わせ・・・校庭にあるもので季節の特徴的な色を探します。

ねらい:季節ごとに実施することで、

季節の変化に気付く横から見たり、

裏から見たり、

下から見たりすることで

見方を変える力を育てます。

子どもたちと一緒に創造する活動

togari02.png

自然じゃんけんや

木の葉のカルタとりをした後、

子どもたちは校庭に休み時間に出ては、

いろんな葉っぱを

集めてくるようになりました。

どこで見つけたの?

と聞くと、

上手く説明できない様子だったので、

校庭のマップを用意し、

そこに見つけた葉っぱを

つけていくようにしました。

子どもたちは葉っぱ探しをする内に、

今度はその影に潜んでいる

ダンゴムシを見つけます。

ある動物に関するヒントを

1つずつ出し、

なんの動物か当てる〈ノーズ〉

というネイチャーゲームがあります。



それを応用し、

校庭で見つけた生き物を

観察して気がついたこと・学んだことを使って、

子どもたちはオリジナルのクイズを考えました。



nose.png校庭で見つけたダンゴムシを使って〈ノーズ〉をしました。

更に、他の生き物を見つけては

校庭のマップに加えていくと、

今度は

校庭を楽しく案内したい

という思いが

子どもたちの間に

生まれてきます。

そこで校庭で見つけたものを使った

〈フィールドビンゴ〉を作り、

おうちの人を招いて

の校庭自然案内ツアーを

行うことになりました。



bingo.png〈フィールドビンゴ〉…五感を使って自然の中で探しものをするゲーム。全部見つけられたかな?



togari04.png



子どもたちにとって、

校庭が身近な自然になり始め、

それぞれのお気に入りの場所が

でき始めました。

そこで国語の授業では

「わたしのすきなもの」

というテーマで、

お気に入りの場所に名前を付けたり、

その場所を選んだ理由を

発表し合いました。

〈私のサイト〉



my site.png子どもたちが見つけた「お気に入りの場所」を発表してもらいました。



子どもたちは、

自分たちの体験や気づきから、

最終的に

「自分たちで校庭の案内をする」

という活動を創っていきました。

「気づき」は人に知らせたいという

思いをつくり、

「気づき」をクラスみんなで共感して、

共有することで活動を広げていったのです。



体験(ネイチャーゲーム)→気づき→みんなの思い→活動・応用

ネイチャーゲームをきっかけに、

この流れをスパイラルに

子どもたちは繰り返えしていきました。



子どもたちは、

自分たちが活動を作っていることに満足し、

また相手意識を持つことで

達成感や自己肯定感を持つことができ、

国語や図工など他教科にも

この活動を生かすことができていきました。



教科という枠を取って考え、

学んでいくことを

こちらのほうが子どもたちに教えられました。



nakazato.png中里 裕子 なかざと ゆうこ

ネイチャーゲームインストラクター

小学校教員の時、リーダー養成受講。「教えるよりも 分かち合おう」 をモットーに、「子どもたちの気づき」を中心にした授業づくりをする。 また、若い小学校の先生方を集めてTeacher`s caféなども行った。