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小中学生の自然体験
ネイチャーゲーム×自然保護!トキの里探検隊ガイドさん向けネイチャーゲーム入門講座
新潟県佐渡島。
トキの保護センターがあることでも有名なこの島で、「トキの里探検隊」として活動するガイドさん向けのネイチャーゲーム入門講座を行いました。
自然保護活動・自然を守る取り組みへのネイチャーゲーム活用の可能性を探ります。
佐渡島のガイドさん向けネイチャーゲーム講座

2019年6月のこと。



佐渡島のガイドを対象としたネイチャーゲームに関する体験実習をお願いしたい



という依頼が新潟大学 佐渡自然共生科学センターより舞い込んできました



このセンターでは、佐渡の里山を案内するガイドの育成のために、自然環境に関する様々な実習をしてきましたが、2019年から、ガイド15名からなる「トキの里探検隊」として、大学を離れ自立した運営を行なっています。



しかし、まだまだレベルアップの必要があり、子どもを対象としたネイチャーゲームの引き出しを増やしたいというガイドからの要望を受けて、この度の依頼となったようです。




ガイドの皆さんからの要望(課題)として、以下のような声がありました。



・幼児向けの環境学習の意義・注意点・楽しみ方など知りたい

・林の中で里山に触れ浸れる方法がわからない

・子ども達へのネタ帳が少なく増やしたい



ガイドの中にはネイチャーゲーム指導員はおらず、また、正式にネイチャーゲームを体験した方もいないとのことでした。



そこで、ガイドの皆さんの課題に応える方法として、「入門講座」形式で終日どっぷりと浸ってもらう体験セミナーを提案することにし、佐渡島行きをお受けすることにしました。



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トキの森公園でネイチャーゲーム体験!

セミナーは9月15日(日)のため、前日の14日(土)に佐渡へ移動。



新潟港からジェットホイルで60分で両津港へ到着し、セミナー会場のトキの森公園と近隣の里山(林)を下見しました。



想定のプログラムが実施できることを確認後、宿舎のトキ交流会館へ移動して翌日に備えました。



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当日は、快晴に恵まれ、トキの森公園へ9:30入り。



10:00開会、入口広場でアイスブレイクを実施しました。



「落~ちた!落~ちた!」のアレンジバージョンで、「出~たぞ!出~たぞ!」のクマ・ハチ・ヘビでアレンジ。



道具を使わない簡単なアイスブレイクの方法を体験してもらい、参加者の緊張をほぐしつつ、ハチへの危険回避を盛り込む意図があります。



最初のゲームは、自然の中の色に興味を向けてもらうため、カードに描かれた色を探す〈森の色あわせ〉を、幼児向けのアレンジ版を比較体験しながら実習しました。



続いて、ゲームの導入として参加意欲をかき立てやすく、使い勝手のよい〈ノーズ〉(ある生き物に関するヒントを1つずつ出して、何の生き物か当てるクイズゲーム)を行ない、幼児向けのヒントの出し方もくわえました。



子ども向けのガイドで使えるネイチャーゲーム

そしていよいよ、ガイドさん方が普段に使われるフィールドへ移動します。



林縁で「見る力」を養うため、道のわきに目立たないように置かれた人工物を注意深く探すネイチャーゲーム〈カモフラージュ〉のスタンダード版と幼児版アレンジを3通りほど体験してもらいました。



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自然の中にさり気なく置かれた人工物を探すことで観察力がつく〈カモフラージュ〉

その後、お昼休みをはさんで午後の部へ突入。



林へ入り、まわりの自然へ興味を向けてもらうために、リーダーが見せた自然物と同じものを一定の時間内に探す〈同じものを見つけよう〉というゲームを行ないました。年齢に応じて探す自然物を調整することも忘れずに伝えました。



田んぼの縁へ出て、〈ミクロハイク〉で足元の小さな自然探検へ出掛けました。



hirasawa11.png虫眼鏡を持って、足元の自然を観察する〈ミクロハイク〉

小さな子ども向けに「たんけんルーペ」の体験も行いました。(たんけんルーペについてはこちらの記事をご覧下さい)



続いて、自然の美しいもの・面白いものに注目してもらうために〈森の美術館〉を行ないました。スタンダード版と幼児向けのアレンジバージョンを合わせて体験してもらいました。



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〈森の美術館〉…素敵なものを見つけたら、フレームをつけて鑑賞します

最後は、〈落ち葉の窓〉で創意あふれた作品を分かちあって、楽しみました。



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〈落ち葉の窓〉で葉っぱの鑑賞

体験実習の後、入門講座のテキストと自作のレジュメにて、子どもの発達段階に応じた自然体験と体験アクティビティの振り返りを行なってセミナーをまとめました。



ガイドの皆さんから



ネイチャーゲームを深めたい

楽しく学べた

また是非とも来島ください

等、嬉しい言葉をいただき、16:00過ぎに帰路に着きました。



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ネイチャーゲーム×自然保護活動の可能性

後日、以下のメールをいただきました。



9月14日~15日は、お忙しいところ、遠い佐渡までお越しいただきありがとうございました。実習は、ガイドさんたちが今後の活動にすぐに活かせる内容で、とても良かったようです。早速、11月に開催されるイベントで実践してみるそうです。



ガイドの皆さんが早速に実践に移されたとの知らせを嬉しく思いました。

トキの里探検隊のHPをのぞいて見ると、実践されたアクティビティの一つとして〈落ち葉の窓〉がアップされていました。



トキの里探検隊のHP
https://peraichi.com/landing_pages/view/tokinosatotankentai

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葉っぱの模様や色を楽しむ〈落ち葉の窓〉

◎〈落ち葉の窓〉や〈森の美術館〉などのグッズの購入はコチラから→ネイチャーゲームwebshop

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平澤 聡 ひらさわ あきら

1957年生まれ、新潟県長岡市在住。ネイチャーゲームトレーナー、自然観察指導員、(公財)こしじ水と緑の会理事。中学時代に植物採集クラブに所属し、植物の世界に魅かれる。地域内で草花遊びや植物観察・ホタルのテーマにした環境教育活動をすすめる傍ら、新潟県内の自然保護・保全活動に関わる。