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Dr.日置の「字」から自然を科学するLecture...1「自然(じねん)」
「自然環境」「自然保護」...当たり前に使っているこの文字。ところが〝しぜん〟と読んだのはnatureの翻訳に使われた明治以降!
自然・・・おのずからそうであること。本来そうであること。

自然」という言葉は、方丈記や平家物語でも使われている日本古来のもの。でも、以前は「じねん」と読まれ、意味は文字のごとく

おのずから、しからしむ。
つまり見えるがまま、感じるがままの状態を意味していたのだそう。古来日本には、現代語の「自然」のように、人間をのぞいた自然界、山や川、動植物を総称して指す言葉は存在せず、ただ自然(じねん)にあるものがあるようにしてあるだけ、という自然思想があったのだとか。深い...。



で、その日本古来の自然観では「海に棲むもの→うお」「空に棲むもの→とり」「山に棲むもの→けもの(毛物)」「それ以外→むし(産むしてくるもの)」とされていた。つまり「虫(産し)」は、自然に生じてくるもの、どこからともなく湧いてくるものの総称であり、古来、日本では体内にも虫がいると信じられていた。そう、「疳かんの虫」「腹の虫」などだ。で、日置先生によると、「自然と生まれてくる男の子:息子(産す子)、女の子:娘(産す姫)」なのだとか!



自然は万物を生み出す大いなる存在であり、まさに人間もその一部ということ。神が自分を模してつくったとされる西洋の「人間」に対し、〝虫〟の括くくりのなかで〝どこからともなく産す〟日本の「人」。なんだかとても、自由でゆかいな気がする。



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dr.hioki.pngのサムネイル画像日置光久(ひおき・みつひさ)・監修

東京大学特任教授。元・文部科学省教科視学官。日本シェアリングネイチャー協会理事。

移ろう季節を体験する〈季節からの招待状〉

つねに移ろう〝自然そのもの〟に心を寄せてきた日本人。目の前の〝自然〟を感性でキャッチし、シェアするネイチャーゲームです。夏から秋に移ろう季節のきざしを探しに、出かけてみよう!



【準備】•カードと筆記具を人数分準備します。



【楽しみ方】



①公園や林、森などを歩きながら、今の季節や、次の季節を感じさせるものを探す。

②見つけたら、できるだけ多くの感覚をつかって観察をする。

③例を参考に、「季節からの招待状」を書く。

④参加者同士ペアになり、相手に自分の書いた「招待状」を渡し、その場所に案内。発見をシェアする。⑤役割を交代し、ペアの相手の「招待状」を受け取り、その場所に案内してもらう。



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情報誌「シェアリングネイチャーライフ」Vol.17 特集(デザイン:花平和子 編集:佐々木香織、水信亜衣、伊東久枝 イラスト:井上みさお)をウェブ用に再構成しました。
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