私の出会った小さな自然を紹介します。普段は気にもとめず通り過ぎてしまうようなことが一つ一つとても大切なことのように感じてしまうのです。
風わたる・・・ふ~っと風が突き抜ける。ひらひらと舞う木の葉をキャッチ! キャッチできると今日は幸せな一日と決めている。秋の葉はすこぶる美しい。1枚にいくつもの色が広がる。虫食いの穴からは表情が読み取れる。笑って、怒って、べそかいて、泣いてる。中にはいわさきちひろが描く少女もいる。
今度は少し大きな穴を目に当てて覗いてみる。まるで小さな美術館のような世界が広がる。風と木の葉と私の小さな出会い。
雨の日・・・透明のビニール傘をさして歩く。勿論長靴も。水溜まりはピチャピチャと子どもの頃を思い出す。覗き込むと空に私が映っている。森に入った途端雨の音が優しくなる。
かと思うと、バリバリバリと木の葉からの大粒の雨。耳を澄ますと雨の音楽会。草木や土の匂いも感じる。上を見上げれば木々の緑の屋根。広場では広い灰色の空。葉っぱが舞い降りてきて傘にステキな模様。空気が澄んでいて心地よい。
こんなにまで身近な自然を感じられるようになったきっかけは、町のタウン誌に「ネイチャーゲーム」という文字が目に入りぷらりと出かけたことです。
アクティビティのおもしろさに惹かれ、 3日後のリーダー養成講座に参加、充実した3日間を過ごしました。
その翌日、何とも不思議なことが起こったのです。いつものように森へ早朝ウォーキングに出かけました。森の入り口から全体が見渡せるのですが、そこに並んでいる木々がみんな私のほうを向いて微笑んでいるのです!
まるで家族か友だちのように私を迎えてくれたのです。私は「おはよう」そして「ありがとう」と心でこたえました。胸がじーんと熱くなり涙が溢れました。森は私をこんなにも温かく迎えてくれていたのだと感慨無量でした。私が感じ取ることができていなかっただけなのです。

あれから十数年が経ちます。森の中には私の友だちがたくさんいます。樹木はもちろんのこと草花、虫、風などいつも心で会話しながら歩いています。
以前の私は高山植物に興味があり、外国の珍しい花々や国内でも高山の植物をカメラに収めたりしていました。
ところがあの日以来私の生活は激変しました。エーデルワイスやコマクサよりも道端の小さな草花に心惹かれるようになりました。
そしてシェアリングネイチャーの心にふれることによって自然界の命のつながりをも意識するようになり小さな生きものたちのことも愛おしくなりました。その懸命に生きる姿が心に響き応援したくなるのです。
知れば知るほど不思議で心惹かれる自然界です。私のまわりの自然が私の中で生きてきました。

ネイチャーゲームのエッセンスを取り入れて普段から自然に敏感になっている自分がいます。
さまざまな感覚を使って自然を直接体験し、楽しく遊ぶというシンプルなことが 私の中で味わい深いものになっていることを実感しています。どこへ出かけても何を見ても驚きと共に新鮮な心になります。今ではそんな自分自身に起きた変化をも楽しんでいます。
ネイチャーゲームに出会ったことが私自身の人生を豊かにしてくれたことは確かです。
そしてそのことは自然案内人として自然の素晴らしさを伝える時の大きな力にもなっています。これからも遊び心を持ってゆっくり歩きながら、自然と人との出会いを楽しんでいこうと思っています。
ポケットには虫メガネと袋。遠出の時はおにぎり2つにお茶と飴玉があればそれでいい。そしてわくわく気分を忘れずに。
●ネイチャーゲームをもっと知りたい方は
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●ネイチャーゲームを体験したい方は
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▶︎講師依頼をして自分のイベントで実施する
高崎宏美 たかさき ひろみ
ネイチャゲームリーダー
私は長い間自宅で「寺子屋たかさん」という小さな学習塾を開いていました 。すぐ近くには73haもある大きな森が広がっていて、私は生徒達に勉強だけでなく、教室が楽しい場所になって欲しいと、時々森あそびの時間を作っていました。
さて、今日も虫メガネと携帯とお茶と飴玉をバッグに入れて森へ Let's go!! ひょっとしたら大好きなトトロに会えるかもしれません 。行ってきま〜〜す!!


