平成14年度地球環境基金助成事業　農村型自然環境教育のモデル事業

平成14年度　田んぼの学校

今年度も昨年度に引き続き、戸隠村立戸隠小学校宝光社分校において「田んぼの学校」を行っております。

●第１回 7月8日（月）１〜２校時　参加学年：４年生、５年生

普段は５年生が稲を育てている田んぼにいき、夏の水田の生き物に焦点を当てて活動を行いました。田んぼにいく前に動物に関するネイチャーゲームをし、田んぼでは自由に生き物を観察しました。足がはえカエルになりかけているオタマジャクシをみんな、どろべっちゃになりながらも楽しそうに観察していました。

●第2回　8月28日（水）１〜3校時　参加学年：１年生、２年生、３年生

逆川という戸隠村を流れている、とても水がきれいで生き物の多い川で活動を行いました。最初に裸足で歩いたり、カードにかかれた色と同じ色の石や葉っぱなどを川の付近から探したりして、川に親しみました。その後で川に入り自由に自分の好きなものをひとつさがしました。虫メガネでオタマジャクシを観察している子や、びしょぬれになって遊んでいる子など、みんな笑顔で川での活動を楽しみました。

●第3回　9月24日（火）3〜4校時　参加学年：１年生、２年生、４年生

学校の裏山にある田畑に出かけて生き物をさがしました。生き物がいそうなところにあらかじめカードを置いておき、それをみんなで探すというネイチャーゲームを行いましたが、その際中にチョウのカードが置いてあるところで実際にチョウを見かけた子もいれば、「昨年サルが集団で現れてこの田畑は大変だったよ」という話などがとびかい、戸隠の子どもたちは自然が豊かなところで育っているのだなということを実感しました。

●第4回　9月24日（火）５〜６校時　参加学年：３年生、５年生

第1回目に活動を行った田んぼにいき、秋の田んぼの生き物を観察しました。田んぼは午前中に５年生が稲刈りをすませていて、季節の移り変わりを感じました。今回はバッタやカエルが多く、みんなそれらを捕まえては虫メガネ付の観察ケースに入れていました（観察後にはちゃんとかえしました）。交尾中のバッタや、バッタが卵を生む瞬間を見た子どももいて、とても心に残る経験になったのではないでしょうか。

●第5回　11月5日（火）1〜2校時　参加学年：1年生

今回は「ドングリ」をテーマにして田んぼの学校を行いました。地元の方も驚くほど早くも真っ白な雪の世界にんなって しまいましたので、残念ながら室内で＜いねむりおじさん＞やドングリを使ったペンダント作り、そして図鑑を使っての ドングリのお話などを行いました。どんぐりをテーマにして行ったことで、最後には少し難しドングリの種類の話しなど も子ども達は一生懸命に学習していました。

●第6回　11月29日（金）1〜4校時　参加学年：2年生

今回は「かんじき」作りを行ないました。戸隠は昔から竹細工で有名なところで、今回も名産の「根曲り竹」を 使った枠でかんじきを作りました。ひもで縛って作る難しい作り方に子供たちは苦戦しながらも最後には完成さ せることができました。次回はこのかんじきを使ったプログラムをします！！

●第7回　1月29日（水）3〜4校時　参加学年：2年生

前回作った「かんじき」を履いて学校裏の林へ出かけました。ここ２，３日晴天が続き、雪がだいぶ締まっていたためだいぶ歩きやすくなっていましたが、やはりカンジキを有無で足の埋もれ方が違い、カンジキを履くことで、森の中でより自由に活動することができました。「冬の植物観察、春を感じよう」というテーマのもと、虫メガネを使って、森の中で「春の準備をしていると思うもの」を探してもらい冬芽や冬越しをしている小さな虫などを観察しました。その後、＜木の鼓動＞で冬の樹木の音を聞きました。雪が降る大変寒い中でしたが、動植物が生きていること、そして着々と春の準備をしていることを知る機会になりました。

●第8回　2月14日（金）3〜4校時　参加学年：１，2年生

今回の活動では、みんなで冬の森に住む野生動物になりました。最初はウサギになり、肉食動物から身を守りなが ら食料を集めるという体験を行い、その後は、実際にリスなどの冬の間の食料貯蔵を体験する＜ごちそうはどこだ ＞を行いました。子供たちは身近な動物になってみたことで、冬の森の動物達の行動に驚きながらも興味を持って 楽しそうに学んでいました。

●平成１４年度の田んぼの学校の活動は全８回で終了です。来年度もより実りある活動を行っていきたいと思います。