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保育・幼児教育
【第8弾】人気のネイチャーゲーム〈コウモリとガ〉その遊び方と魅力〜幼児と一緒に楽しむ方法〜
コウモリとガになりきって、みんなでワイワイ!あそびを通して、動物たちの生態についても学べてしまうネイチャーゲーム。友だちと仲良くなる、あそびのルールを守る、体を動かすなどの幼児期の育ちにもつながります。
〈コウモリとガ〉を幼児と一緒に楽しむには? やり方を詳しく解説します!

楽しくあそんでいるうちに「コウモリ」と「ガ」を疑似体験してしまうネイチャーゲームです。あそびを通して、子ども自身がコウモリとガの「食う食われる」の関係や、生態に気づいていきます。幼児向けのやり方について解説します。

〈コウモリとガ〉の楽しみ方

準備物:目隠し用のバンダナ、導入の話で使用する絵本など

(1)保育者は子どもたちに「コウモリはまわりが見えにくい夜でも、超音波を出してガを捕まえている」という導入の話をします。
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(2)やり方を練習します。
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ア. 保育者1人がコウモリ役になり、他の保育者や子ども2人をガ役にする。それ以外の人は壁役として輪になって手をつなぐ。

イ. 輪の中でコウモリ役が、ガ役を捕まえるゲームだと説明する。

ウ. コウモリ役は目隠しをした状態で「バット!」と大きな声で叫ぶ(超音波の代わり)。その声を聞いたガ役が、同じくらいの声の大きさで「モス!」(超音波がガに当たって跳ね返ることの代わり)と応える。

エ. それを繰り返しながら、鬼ごっこの要領でコウモリ役は聴覚を頼りにガ役を捕まえる。



(3)子どもたちの中からコウモリ役(1名)、ガ役(4〜8名)を決め、それ以外は壁役になり、ゲームをはじめる。

(4)コウモリ役、ガ役、壁役を順番にできるよう交代しながら行う。やってみて感じたことをわかちあう。
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子どもたちの反応は?

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コウモリはじつは身近な野生生物
夕暮れ時に空をパタパタと不規則に飛んでいるのを子どもたちもよく知っていたりします。そんな身近な生きものが、人間には出せない高い音「超音波」を出してガなどの虫を捕まえて食べている。
絵本などを見せながら、子どもにわかるように語って聞かせる導入の話をしっかり準備することで、子どもはすぐに世界に引き込まれます

リーダーがコウモリ役をやったあとに「つぎにコウモリ役やりたい人〜?」と聞くと「やりたい!やりたい!」と手が挙がります。

幼児の子どもたちの実際の反応はどうなのでしょう?この活動の最後に「ゲームを通して気づいたこと」を紹介し合う時間をとりますが、子どもたちからはこんな声が聞かれます。

○ガを食べないと生きていけないんだね(コウモリの生態への気付き)

○追いかけっこが面白かった(体を動かして遊ぶ楽しさ)

○走りすぎる子にぶつかって危ないよって注意したよ(改善点に気づいた)

○バット!の声に答えない人がいたよ(ルールを意識した思考)

「10の姿」へどうつながるの?

幼児教育に関わる方なら知っている「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」という指針があります。
日々の保育活動のなかで、この「10の姿」を意識して計画と実践をしていると思います。
では、〈コウモリとガ〉はこの「10の姿」にどのように働きかけるのでしょうか?

〈コウモリとガ〉の体験が「10の姿」につながる効果

✓健康な心と体
 自立心
✓協同性
✓道徳性・規範意識の芽生え
 社会生活との関わり
✓思考力の芽生え
 自然との関わり・生命尊重
 数量や図形、標識や文字への関心・感覚
 言葉による伝え合い
 豊かな感性と表現

考察

鬼ごっこ的な要素により、心と身体を十分に働かせて遊ぶ体験ができる。集団遊びとしての要素も強く、友だちと一緒に活動する喜びや楽しさ、友だちとのつながりが深まっていく。進め方のルールを考えたり守ったりしようとする態度にもつながっていく。(『アクティブラーニング実践書!体験と学びを深めるネイチャーゲーム』より抜粋)


日案などのより詳しい情報、〈コウモリとガ〉以外のネイチャーゲームについては『アクティブラーニング実践書!体験と学びを深めるネイチャーゲーム』で御覧ください。
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佐々木香織 ささき かおり
公益社団法人日本シェアリングネイチャー協会 スタッフ

広報出版事業と教材開発の担当をしています。コロナ禍で主にテレワークな日々‥一人息子は小学5年生。釣りが好きすぎる超アウトドア少年だったのに、コロナ自粛で一気にゲームに詳しすぎるインドア派に転身。環境が人をつくるんだな‥って、実感しています。
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