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保育・幼児教育
小さな子どもたちに、自然の "だいすき" と "だいじ" に出会うきっかけをつくるネイチャーゲーム 〈しぜんのだいすきだいじさがし〉
自然を形作るひとつひとつが、ある生きもののためになっていて、ある生きものも他の生きものの暮らしを支えている。遊びながら “だいじ”な自然に気づくと同時に、楽しい時間を通して子どもを自然大好きにします!
はじまりは全国を回った「おやこみらいキャラバン」

〈しぜんのだいすきだいじさがし〉は、2008年に開催されたベネッセコーポレーションの『こどもちゃれんじ』20周年記念イベント「おやこみらいキャラバン」で誕生した日本生まれのネイチャーゲーム。



「環境」や「命」の大事さを理解できる活動を目指し、日本シェアリングネイチャー協会とベネッセコーポレーションが共同開発しました。



「おやこみらいキャラバン」では、『こどもちゃれんじ』でお馴染みの「しまじろうカー」が全国47都道府県を回り、「親子のあそびプログラム」を通じて自然を体験してもらうコーナーを各地のネイチャーゲームリーダーに担当していただきました。

巡りあった宝ものを五感で感じて楽しむ

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〈しぜんのだいすきだいじさがし〉は、数ある探しもののネイチャーゲームをヒントに、幼児を対象に作りこんだシンプルな活動。

リーダーがお題で示した自然のものを、一つ拾ってきて、その自然を楽しんでいきます。



ポイントは五感を使うこと。

いつもは見るだけ、拾うだけでも楽しい自然とのふれあいを、いろんな感覚を使ったり、視点を変えたりして、楽しむきっかけを投げかけていきます。



・どんぐり、振ったら音がする?

・落ち葉のにおいはどうかな?

・つるつるしてる?ざらざらしてる?

・落ち葉の穴から、お父さん、お母さんの顔を見てみよう!



自然をいろんな視点で楽しんで、今よりさらに自然が好きになる・・・そして、大好きな自然について、 “だいじ”を考えるきっかけを投げかけると、興味を持っている自然だからこその、気づきが出てきます。



大人はきっかけを与えるだけでOK。

子どもの感性が自由に動きだします。

“だいじ”  

当時、「おやこみらいキャラバン」責任者のベネッセコーポレーションの中山隆さんは、この活動について、このように話しています。



テーマは「環境」や「命」だったのですが、子どもたちが身近で理解できる言葉にしたかったので「だいじ」というキーワードを中心的なコンセプトとして設定しました。



自然にあるものは、みんな「役割」を持っています。

虫の食べもの、植物の栄養、生きものの住み家・・・自然にあるものみんなが誰かにとっての “だいじ” なものです。

身近な公園で拾える自然物もそう。その小さな自然環境の中にも、小さくとも複雑な生態系があります。



・どんぐり食べる動物っているかな?

・なんで落ち葉に穴があいてるんだろう?

・落ち葉って、ずっとこのまま?どうなる?



こうした問いかけをきっかけに、



・自分の “だいすき” なものが、だれかにとっての “だいじ” なものと気づく。

・誰かに教わるのではなく、「あ、そうか」と心で気づく。

・自然の中には、 “だいじ” をわかちあう仲間がたくさんいると気づく。



そうした気づきを原体験の中で得られたら、子どもたちと自然との未来はきっと変わっていくと思います。

〈しぜんのだいすきだいじさがし〉の楽しみ方

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<準備物>

□自然物が描かれたパネル

  ※あると伝わりやすいが、自然のものを実際に見せてもいいし、なくてもいい

□拾ったものを並べるバンダナまたはシート

  ※比べっこしたり、拾ってきたものを持っていてほしいときにあると便利

□合図の道具

  ※大人数で活動するときは、集合に便利です。



<しぜんのだいすきだいじさがし>

(1)探してもらいたいものを伝える

(2)参加者は一つ拾って戻ってくる

(3)集合したら拾ってきたものを見せあう

(4)リーダーは拾ってきた自然物をさまざまな視点で楽しめるように声をかける

(5)リーダーは自然物がどんな役割(だいじ)を持っているかを簡単に伝える

※1?5を何回か繰り返す

(6)最後に「きみがすきなもの」を探してもらう

(7)集合したら「きみがすきなもの」を紹介しあい、シェアする

(8)リーダーは自然の “だいじ” (ある生きものが、他の生きもののためになっていること)を伝える

日々の暮らしの中で “だいじ” に出会う

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小さな子どもは、もともと、小さなものに注目したり、拾ったりするのが大好き。

毎日の幼稚園・保育園まで歩く道や、お庭や近所の公園での遊びの中でも、きっと、小さな自然を見つけて喜んでいると思います。



私の息子たちも、

・もくもくと石をあっちからこっちに動かす

・ダンゴムシについていく

・オシロイバナの種を集め続ける

・巣穴から出入りするアリを見守る

・保育園で拾った落ち葉を家までずっと握ってる

などなど、興味津々です。



そこには “だいすき” がいつもあって、毎日のように同じ遊びを繰り返します。



そして自然の中には、いつも “だいじ” にまつわる出来事が起きています。

食うー食われるの関係はもちろん、住む、隠れる、翅を休めるといった虫や動物たちと植物や石などの関係もあれば、植物の受粉や種の散布にも他の生きものや、風などの自然現象が関わっています。



だから、自然の中で遊んでいたら “だいじ” を伝えるチャンスはたくさん。

舞台はそこここにあります。



あとは子どもたちが自然とふれあい、 “だいすき” に出会うきっかけを作ること。

子どもの “だいすき” な自然から、 “だいじ” を考える、そんなきっかけづくりに、〈しぜんのだいすきだいじさがし〉を使ってみてください。

〈しぜんのだいすきだいじさがし〉を楽しむ際に気をつけたいこと

・この活動では、なにより迷子に注意です。小さな子どもだけで散策する際は、柵のある公園や、園庭など、大人が見守れる・駆けつけられる範囲で活動できる場所を選びましょう。

・トゲのある枝や、ウルシなどのかぶれやすい植物の落ち葉ががないか確認をしましょう



おやこみらいキャラバンについてはこちらから

今どきの親子の自然事情「小さい子どもとその親の自然体験をネイチャーゲームで」

https://naturegame.or.jp/for_member/column/column-sharing/000609.html



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藤田 航平 ふじた こうへい
公益社団法人日本シェアリングネイチャー協会

事務局次長・マーケティング部



学生時代からネイチャーゲーム自然学校・自然教室に関わり、あれよあれよという間にネイチャーゲーム漬けの日々(つまり仕事)。 地元スタッフの都合がつかなかった郡山での「おやこみらいキャラバン」に参加してきました!参加者集合に最適な原っぱと、周りを囲む丘に広がる雑木林。〈しぜんのだいすきだいじさがし〉をするためのフィールドなのかと思うほどのベストロケーションでした。あの日参加してくれた子どもたちは、高校を卒業した頃かな?感慨深いですね。
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