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小中学生の自然体験
自由な発想で自然を楽しむ!〈森の福笑い〉で一味違ったおさんぽ時間。
木の幹や葉っぱ、路上の石に、「目玉」「鼻」「口」など顔のパーツを加えて、そのユーモアたっぷりな表情を楽しむ遊びです。
〈森の福笑い〉のやり方

【森の福笑いの楽しみ方】

まず、自然を観察して、おもしろい顔の表情になりそうな部分を見つけます。

つぎに丸や三角形の紙に、顔のパーツを描き入れた紙を木や葉っぱに貼りつけて、その表情を楽しみます。

最後に必ず紙は回収しましょう。

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木のコブを鼻に見立てて、目と口を貼り付けてました。少しとぼけた木の顔が現れた!

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陽気な葉っぱくん、こんにちは!一枚の落ち葉と友だちになった気分。

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幼稚園の保護者向けイベントで示した見本。一瞬でみんなに笑いが溢れました。

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木のウロが長細い口に。目の表情をユニークにしてみたら面白い表情に。

「くらし時間のネイチャーゲーム」体験談

我が家には時々、弟の家族が泊りがけで遊びにくるのですが、小学校1年生の姪と3歳の甥がお気に入りの朝の散歩コースがあります。その日も朝からよく晴れたので、朝食後、弟家族みんなで散歩に出かけました。途中、アサガオの種を採ったり、道端の草花を見たりしながら、ぽちぽちと歩きます。道草です。100mほど行ったところの交差点で折り返し、神社の境内を抜けて小さな公園に入ります。いつもは、シーソーやブランコに駆け寄る子どもたちですが、その日は私のポケットにとっておきのアイテムがありました。

 
それは、市販のラベルシールと黒のサインペンです。白の丸いシールにサインペンでちょこちょこっと目玉を描くと「目玉シール」のでき上がり。いつもの公園で「森の福笑い」の始まりです。ちょうど、木の幹に口に見える部分があったので、その上方に2つの目玉シールを貼ってみせました。それを見た子どもたちは「よーし!ぼくもつくるぞー」と、大喜びで顔探しに走り回ります。  

お父さんはというと、しばらく考えていましたが、試しに一つつくると、そのできばえに納得したのか、次々につくり始めました。3歳の甥はシールに目玉を描くのが難しいので、お母さんにつくってもらって、得意げに葉っぱに貼っています。  

すると、あたりに次々と顔たちが現れました。各自が三個つくり上げたところで、みんなで見学ツアーです。

「こんなキャラクターいそうだな」
「笑っているー」
「これは確かにねずみに見えるなー」
「ひげおじさんだー」。

みんなの楽しそうな声が聞こえます。自分でつくるのも楽しいのですが、ひとの作品を見ることでも楽しめる遊びです。  

傑作な「福笑い作品」は、写真に撮って楽しんだ後はかたづけます。ちょっと惜しい気もしますが、そのままにしておくと、あとから公園に来た人がびっくりしてしまいます。目玉シールをはがしてかたづけて、またぽちぽちとお散歩に戻りました。でも、歩いている途中で木や葉っぱを見ると、「これは顔になるなー」などと探してしまいます。楽しい朝のひと時でした。

(大坂賢一/長野県)

※本記事は情報誌「ネイチャーゲームの森 vol.71」(2010年9月15日発行)より転載しています。  
団体名称、役職者名等について発行時の表記となっている場合があります。


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