あなたのまわりにはどんな木がありますか。庭の木、近所の木、よくいく公園の木、通学通勤の途中の木…どんなに都会に暮らしていても、たくさんの木々と日々接しているはず。
やり方はこうです。
(2)弟子は木を決めて目印を置く(ハンカチなどなんでも)
(3)弟子は親方の前に一列に並び、親方は目をあける。ふりむいてはいけない。
(4)弟子に1回にひとつ指令を出して、弟子は調査にいき結果を伝える。 次の弟子は調査結果の報告のあと、指令をもらう
(調査事項の例:木の太さ、手触り、木肌の様子、葉の形、匂い、枝ぶり、その木の方角など)
(5)調査結果が十分あつまったら、弟子が目印をとりにいき親方にわたす
(6)親方はふりむいて、木をさがす。「これだ!」と思った木に目印を置く
(7)あたっていたら拍手!はずれていたら、すこしヒントを加えてあたるまで継続する
小学校4年生のさっちゃん親子とは、定期的に一緒にネイチャーゲームをする機会がありました。
まずはなにげなく、
と腕を組んでまるく示しました。
さっちゃん親子はあたりを見まわし、一本の木にかけよりさわったりのぞいたりしながら「これだ!」とみつけてくれました。拍手!
そこで、さらにこう続けました。
「やりたい!」 とさっちゃん。
そこでまずは、わたしが親方になり、さっちゃん親子に弟子になってもらいました。
調査項目をつくることに行き詰まることもあるので、みんなで調査項目をだしあった後、 私は後ろを向いて目をつぶり、さっちゃん親子が木を決めてかえってくるのを待ちました。 親方と弟子2人の調査開始!
「木の太さを調べてこい!」「OK!」「わたしがかかえてちょっと届かないぐらい」
「木の肌の様子をみてこい!」「了解!」「黒灰色で皮がむけるみたいになってる」
「木のかたちをジェスチャーで報告を」「よっしゃ〜」
「根元」「葉っぱ」「その木のスペシャル」など7つぐらい調査してもらったでしょうか。
そして振り向いて、さがしにいくと…..あった、あった、調査項目そのままの木がぱっと目にとびこんできました。近くにいってひとつひとつ調査項目を確認して、「この木だ!」と伝えると、ふたりとも大拍手。大きなケヤキの木でした。
そのあと、さっちゃんも、お母さんも順番に親方を体験。3人で公園の木々をいったりきたり。
さわって、ながめて、あてて、もりあがって...いつのまにか親しくなった木は3本。
楽しかったなぁ。そして、さっちゃん親子の間で木について話題にする機会が増えると本当にいいなぁと思いました。
ネイチャーゲームは公募をしています。書類審査、実践審査を通過して、「ネイチャーゲーム」に認定されます。
認定や実践のプロセスで、もっとこうした方がよくなるという場合は、修正をかけながらアクティビティとして整えていきます。
〈きこりの親方〉も元々は別の名称で応募された活動でした。実践審査は軽井沢の森で行われました。質問する役を、当時アクティビティ審査員であられた日本体育大学の故・小泉先生もやりました。がっしりした体格でまじめな顔をするとちょっと迫力。
「木の太さをみてこい!」「樹皮はどんなかんじがみてこい!」「根元はどんなかんじかみてこい!」という指令が、なんだか親方みたいで愉快だと大笑い。
そうだ!アクティビティ名も〈きこりの親方〉にしてしまったらどうか!ということになったのです。
発案者の了解も得て、ネイチャーゲームのアクティビティとして認定された〈きこりの親方〉。
アクティビティの名称は、やってみたいな!と思ってもらえることも大事です。〈きこりの親方〉ときくと、なんだろう…やってみたい!と思いませんか?
小泉先生のおかげで〈きこりの親方〉となったこのアクティビティは、今では全国あちこちで実践される人気アクティビティになっています。
〈きこりの親方〉のグループ指導の方法はこちです
(2)色のついたバンダナをわたす。
(3)やり方を説明する
a.渡したバンダナを木につけるのでそれを調査する。
b.親方になった人はあてる木がある方に背中にむける。ふりむいてはいけない。
c.弟子は親方の前に一列に並ぶ
d.親方は弟子に調査項目1つを一番目の人に伝える。
e.一番目の弟子はそれを調べて親方に伝える
f.親方は2番目の弟子に次の調査項目を伝える。
g.2番目の弟子は、それを調べて親方に伝える。 これをくりかえす。全部の弟子がおわったらまた1番目から
h.親方が十分は調査結果を得たら、次の弟子はバンダナをとりにいき、親方に渡す。
(4)スタート前に、調査事項をグループ内で数分話し合う時間を設ける。その間にリーダーはグループ数の木に印をつける(色ちがいのバンダナなど)
(5)親方の前に弟子は一列に並び、順番に指令を聞き、調査結果を親方に伝える
(6)調査結果が十分になったら、印をとりにいき親方にわたす
(7)親方はさがしにいき、「これだ!」と思ったらバンダナを置くか縛る
(8)あたったら弟子たちは拍手!はずれたらヒントを加え、あたるまで実践
(2025.12.24記事作成)
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