自然界にあふれるさまざまな「香り」をテーマに、林真一郎さんにお話を伺います。
今回は植物が放つ香りの役割について解説します。花が放つ芳しい香りは、ハチやチョウを誘引し受粉することで、植物は繁殖することができます。反対にレモングラスの香りが蚊を遠ざけるように、忌避といって虫を遠ざけることで自らを守ることができます。また青森ヒバなどの精油はとても強力な抗菌作用や抗ウイルス作用をもち、自らをとりまく環境を浄化します。
最近では、野菜が虫にかじられるとある種の香り物質を放出し、それを感知した周りの野菜が苦味物質などを作って守りを堅める、といったケースもみられます。香りが警報の役割を担っているのです。
さらに巧妙な例としては、その虫の天敵を呼び寄せる香り物質を放って虫を追い払うといったケースもあります。いじめっ子が来たので正義の味方の番長を呼ぶみたいな話ですね。こうした事例を上手に活用して、農薬の使用量を減らしたり、収穫量を増やしたりする研究も進んでいます。
さて以上は植物と植物、植物と虫が香り物質を介して会話をしている例です。では植物と人間ではどうでしょうか? 実はアロマセラピーは植物と人間とのコミュニケーションとも言えるでしょう。
ところで同じ精油の香りでも、ひとによって好き嫌いが分かれることがあります。好きと感じる場合は「コミュニケーションがとれている」、つまりその香りを必要としているのです。また好きな香りが嫌いになったりその逆もあります。これは当人の内面や体調が変化しているためです。アロマセラピーでは、その時に好きと感じる香りを使うのがセオリーです。
言語を扱うのは人間だけですが、実のところ自然界はノンバーバル(非言語)コミュニケーションに満ちているのです。
ネイチャーゲーム〈フィールドビンゴ〉
公園や森にある香りや色、音などを探し、楽しく自然とふれあう活動。
グリーンフラスコからのおすすめ商品のご紹介
〜香りを楽しむ、夏にオススメのハーブ&アロマ〜
③【アロマ】The Summer of Vivaldi~ヴィヴァルディの夏~
林 真一郎 はやし しんいちろう
グリーンフラスコ代表/ 薬剤師。東邦大学薬学部薬学科卒。メディカルハーブやアロマセラピーなど植物療法の普及に取り組む。日本メディカルハーブ協会理事長。著書に『メディカルハーブの事典』『植物力をくらしに活かす緑の医学』など。

グリーンフラスコとは
グリーンフラスコでは、植物が持つ癒しの力を活かし、心とからだの調和を取り戻す“緑の医学”の考え方に基づいたライフスタイルを提案しています。 自然の恵みを生かす植物療法(フィトセラピー)を通じて、誰もが自分自身の自然治癒力を引き出し、健やかな日々を送ることを目指しています。 ハーブや精油をはじめ、世界中から厳選した植物素材を専門的な視点で吟味し、信頼できる製品としてお届けするとともに、植物療法に関する確かな知識と活用法を講座やセミナーを通じて丁寧にお伝えしています。 医薬品とは異なり、やさしく寄り添う“緑の薬”として、植物の力を日々の暮らしに活かしていただけるよう、原料の提供と教育・情報発信に幅広く取り組んでおります。 これからも、植物の叡智を暮らしに届けることで、自然とともにある豊かな生き方を支えてまいります。
<グリーンフラスコHP>http://www.greenflask.com/
<オンラインショップページ>https://shop.greenflask.com/
●ネイチャーゲームをもっと知りたい方は
▶︎ネイチャーゲームリーダー養成講座を受講する
●ネイチャーゲームを体験したい方は
▶︎全国で開催しているイベントに参加する
●ネイチャーゲームの講師を呼びたい方は
▶︎講師依頼をして自分のイベントで実施する
※情報誌「シェアリングネイチャーライフ」Vol.48 特集(取材・文:茂木奈穂子 編集:新名直子・藤田航平・豊国光菜子、校條真(風讃社))をウェブ用に再構成しました。
※冊子版の送付が可能です。「ネイチャーゲーム普及ツールの取り寄せ」をご覧いただき、お気軽にお知らせください。
(情報誌バックナンバーにつきましては在庫切れの場合がございます。ご了承ください。ウェブ版はこちらからダウンロード可能です。各号目次下部の<※PDFデータを開く>よりご覧ください。)


