ABOUT

設立の趣旨

 ネイチャーゲームは、ゲームを通して楽しみながら自然とふれあう活動として 1979年に米国で発表されました。自然に対する特別な知識がなくても、自らの五感を通して自然を体験でき、子供と大人が一緒になって自然をわかちあうことができることから、その普及は、我が国国民の野外活動の促進に資するものとなります。

 日本ネイチャーゲーム協会は、日本にネイチャーゲームが初めて紹介された当時、1986年に設立された「ネイチャーゲーム研究所」から、ネイチャーゲームの普及及び指導者養成など公益的事業を引き継ぎ、 1993年に新たに結成され現在に至っています。

 この間、日本ネイチャーゲーム協会は、様々な事業を通じてネイチャーゲームの普及と振興に努力してまいりました。講師の派遣または紹介、大会及び講習会・研修会の開催、規則の制定、教材・教具の開発などのほか、学校教育におけるネイチャーゲームの導入に関する調査等の調査研究活動の実施、出版物の刊行や助成及び顕彰活動を行うとともに、国際交流活動も実施するなど幅広い事業を行っております。

 また、国内各地域に指導者が中心となった会を組織しており、そこではネイチャーゲームを通して、市民とともに、身近な公園で自然とふれあう活動を展開しております。

 近年、自然とのふれあいに対する国民のニーズの増加を背景に、1990年から開催された講習会により、ネイチャーゲームの指導者数及び愛好者数は飛躍的に増加しました。一方、ネイチャーゲームは自然とふれあうゲームという活動の特性上、他の野外活動と同様に体験者の安全確保や人権尊重、さらに実施エリアの自然保護に配慮する必要があります。このため日本ネイチャーゲーム協会では、かねてから、こうした点についての指導マニュアルを作成したり、基準制度を設けるなど自主的な取り組みを続けてきております。

 このようなネイチャーゲーム活動の発展は、当協会に社会性、公共性、そして公益性を求められ期待されているものと認識します。その期待に応えるためには公益法人を設立し、広く社会的信頼を獲得する必要があります。そこで、私たちは、わが国におけるネイチャーゲーム界を統括し代表する団体として、ネイチャーゲームの普及及び振興を図り、もって国民の心身の健全な発達に寄与することを目的として、「社団法人日本ネイチャーゲーム協会」を設立するものであります。

平成9年8月