ドングリの行方

夏休みが終わって最初の土曜日。お集まりいただきました皆様ありがとうございました。

リスの家族たちは素晴らしいお天気に喜びでいっぱいです。遠く離れたおいしいドングリのある場所めざして走ります。

　

　

途中には腹ペコキツネ3匹が皆さんを狙っています。危険がいっぱいの自然の中で、親に守られて移動する赤ちゃんリスや、まるで尾をふんわりふくらませてひと跳ねしているような子リスの姿も見られます。命は救われたものの片腕にかすり傷を負ったもの、片足ケンケン、這いつくばっているリスも...

「リスのお母さんは赤ちゃんを口にくわえて走るんだよ！」　　「怪我したリスは敵にみつからないように隠れていたほうがいいんだけどな～」

　

なんとか食べ物のお山にたどり着きました。　「あっ！ドングリ！！」　　「ドングリってこうやって なってるんだー！！」　　「うわ～こんなにいっぱいドングリ落ちてる！すごいね～」　　「ドングリは木の下の枯葉の上に落ちていた」　　

野生リスの家族は食べ物を探す喜びにあふれています。

　

「ここはドングリ見つけやすいね」　　「まだ緑色してるよ」　　「112個拾うよ！」

　

「ほら、くっついてる」　　「違う形のドングリも見つけたいなぁ」　　「見て！ダンゴムシ！　う～ん...リスってダンゴムシ食べるのかな??」

　

「ショウリョウバッタいたよ！　　リスはショウリョウバッタ食べるよ。　　ショウリョウバッタはドングリ食べるかな？」　　「『枯葉の色してるわ』　　それはね、カモフラージュしているんだよ」　　「でっかいゲジゲジと思ったらゲジゲジのうえにゲジゲジがのってた～ 親子かな？　　違うよ、怪我した子を運んでいるんだよ　　『リスはゲジゲジ食べるのかしら？』　　どうかな～見た目で食べなさそう　　本能でわかるんだよ。リスだったら」　　「キノコ、あっちでも違うの見つけたよ。リスはキノコ食べるの？」　　「カナブンがあんな高いところにいる！」　　「（ダンゴムシに似ている黒い虫を見つけて）だんごにならないからダンゴムシじゃないね」　　「同じドングリばかり。違うドングリ探したい」　　「冷たくて気持ち良いよ！（バンダナにいっぱい集めたドングリを頭にのせて）」

　

ドングリ拾いは止められません。　　「みんな戻ってこないねぇ」　　「カラスがいっぱいいたらリスを襲うよ」　　「フクロウは音をださないで近づくから気をつけないと食べられちゃうよ」　　「ゾウムシはね、たまごがドングリを食べるんだよ。　　たまごがどうやって？　　ああ、幼虫になった時ね。殻は食べないよ。　　その幼虫をリスは食べる」　　「ネズミでもドングリを隠すのはアカネズミ」　　「キツツキもドングリ貯めるよ」　　「マイマイカブリいた！」　　「ねぇ、僕が考えたんだけど、こうゆうネイチャーゲームやったらどう？あのね・・・『なるほど、次回試してみる？』」　　『次は、はると君、りょうた君、ゆうじん君、よしのぶ君、だいき君、しょうすけ君たちに補佐お願いし進めましょうか。よろしくね』　

　

ドングリを食べるだけではなく貯食する動物のうち、用心深く危険を見逃さないカケスが4人。他の人はリスになってルールに従いドングリを自分の巣に蓄えます。いろいろな策略が思いつきます。　　「お父さん見張ってて！　　それは違反でしょう」　　「カケスがふたり誰かわかったから気をつけてるの」　　「疲れたから巣を守ってる～」　　「バンダナを折って隠したからカケスに持っていかれなかった」　　「バンダナの下に埋めといたよ」

　

　

今度は家族で敵に見つからない安全な場所を選び、楽しい巣作り開始。貯蔵本能がめざめたリスたちは夢中でドングリを土の中に埋めたり樹皮に隠したり。

　　

「見つからなかったドングリは割れて芽がでる！　　それが大きくなってまたドングリができるんだよ！」　　「ドングリは重いからポトッと落ちる！」　　「土の中に入れたのは見つけられなかった」　　「もっと隠したい」　　「落ち葉の下のドングリ見つけた時うれしかったよ」

木の枝先で実をむすんだドングリが、やがて地面に落ちて芽生えるまでを追いながら、いろいろな昆虫や動物がドングリの木のめぐみを利用している様子を紙芝居で見てみましょう。

「あっ！オトシブミだ！　　たまごを産んでる！」　　「ドングリ食べてみたい！」

　

「リスはこんなおいしいドングリ食べているんだね！」　　「味は栗だけど匂いはサツマイモ！！」　　「殻はどうしたらいいの？　『自然に返してあげて』」　　「お母さんは家なの。まだドングリ食べていない（食べさせてあげたい）」

お茶っこ広場への寄付金をいただきました。ありがとうございました。