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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-112〈夜の森散歩〉(2021.4.25)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-112
〈夜の森散歩〉
かねてから孫たちと「夜の森散歩」をするという約束をしていたので、雨の心配のない昨夜行った。小学1年生と双子の3年生の3人、+大人3人。畑で夕飯を食べ、暗くなるのを待って近くの相模原公園に向かう。公園に着いたのは7時ごろで森の中はすでに真っ暗。「夜の森は電気を消して静かに歩く」という約束をして夜の森に踏み入る。遊歩道はところどころに段差があるので、そろりそろりと歩く。白くぼんやり浮かぶ場所があってこわごわ近づくと、梢の隙間から差し込む月明かりでホッとする。
しばらく歩いた後メタセコイヤ並木のある場所で、〈夜は友だち〉をやる。5~6m間隔に一人ずつ座り夜の森と静かに向き合う。もちろん明かりは消す。15分後に迎えに行ったが、3人共我慢できずに大人の側に行ったり、フラフラと様子を見に行ったらしい。"おじいちゃん来るの遅いよ!"、"飽きちゃったよ"と口々に言ってたが、15分は長く心細かったに違いない。
日頃大家族で暮らしているので、誰かがそばにいるのが当たり前。たとえ15分でも夜の森で一人になるのは耐えられないのだ。それでいい、そうやって人のぬくもりや人といることの安心感を肌で感じることは大事なことだと思う。"怖かった"とか、"寂しかった"とかは決して口には出さなかった3人だが、夜の森を楽しむどころか、不安や心細さでいっぱいいっぱいだったのは手に取るように分かる。懐中電灯の明かりもさることながら、信頼できる人がそばにいることの安心感は子どもにとって何より大事なことなのだ。『52ヘルツのクジラたち』を読んでそのことを強く感じた。
▶PDF版をダウンロードする 2021.4.25 NO152-112 夜の森散歩.pdf
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