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スタッフブログ
自然を楽しむ・自然から学ぶの記事一覧

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-137

〈オオルリシジミ〉

国営アルプス安曇野公園で"キバネツノトンボ"を探していたら、カメラを持った人が数人何やら狙っていた。カメラの先を見てみると、瑠璃色のきれいなチョウがいた。聞いてみると"オオルリシジミ"とのこと。観察会もやっていて、資料を持ったボランティアらしき人が数人のお客さんに説明していた。離れていたので話の内容は聞き取れなかったが、どうやら保護活動の内容を説明しているようだった。帰ってから詳しく調べてみたら、クララの葉を食草としているチョウで、現在は長野県の一部と阿蘇にしか生息していない絶滅危惧種、非常に希少なシジミチョウの仲間ということだった。

クララは牛が食べないため牧草地に残り、オオルリシジミが繁殖できる。が、畜産農家の減少や自然災害などで牧草地が荒れ、クララそのものが少なくなり、チョウも減少していくという道筋を各地でたどって行ったようだ。そんな中、ここ安曇野地区では市民ボランティアによるクララの植栽事業が功を奏してか、オオルリシジミが増加傾向にあるという。人間だけが生き残ればいいのではなく、こうした物言わぬ小さな隣人の存在に気づくことで改めて自分自身の生活様式の在り方を問うてみる。そんな考えるきっかけをこのチョウが与えてくれているのかもしれない。

▶PDF版をダウンロードする 2021.5.23 NO152-137 オオルリシジミ.pdf

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21年05月24日 投稿者:イノッチ コメント(0) 

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-138

〈自家製麦茶〉

去年の11月下旬に蒔いた大麦が収穫時期を迎えた。小麦はまだ青いがここまでくればもういいだろうと、少し採ってみた。細い禾が付いているが比較的簡単に取れて手間がかからなかった。何度か風で殻を飛ばしてスプーン5杯分くらいの量になった。例年、小麦を育てているがあくまで観賞用だった。せっかく作るなら口に入るものにしようと、今回は大麦も育て、"麦茶"に挑戦する算段だった。ようやくその日が来たというわけだ。家に持ち帰り水洗いした後、水気をふき取って早速フライパンで煎った。すぐに香ばしい香りがして期待を膨らませる。やがて、ポップコーンのように"パチパチ"とはぜる音がし、油断していたら何粒か外へ飛び出した。慌てて蓋をして10分ほど煎り続けた。はぜたものをつまんで食べてみると、少し甘みがあってなかなか旨い。さらに期待値が上がる。

煎った後は冷めるまで待って今度は煮だす。麦の量も適当、煎る時間も適当、水の量、煮出す時間も適当、そんないい加減なやり方で果たして麦茶になるのか???。答えはすぐに出た。茶こしに注いだ瞬間、何ともいえない香ばしくまろやかな香りが漂いすぐに一口飲む。予想をはるかに超えて思わず"旨い!"と叫ぶ。太陽を始め、自然の恵みを体内に取り込んだ麦の成分を抽出するわけだから、旨いはずだ。100%混じりっけなしの麦本来の味、今年の夏は美味しい麦茶が飲めそうだ。

▶PDF版をダウンロードする 2021.5.24 NO152-138 自家製麦茶.pdf

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21年05月24日 投稿者:イノッチ コメント(0) 

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-136

〈なんじゃこりゃ?〉

安曇野で不思議な不思議な虫を見つけた。そいつは道路の真ん中にいて、どうやらまだ生きている。見たこともないし何の仲間かも判別できない。最初は"ガ"の仲間かと思った。だが、前翅はトンボにそっくり。後翅は黄色と黒のまだら模様で前翅との一貫性がない。長く伸びた触覚はガのようにも見えるし、顔はハチやアブの仲間のようにも見える。前翅だけを見れば間違いなくトンボなのだが・・・。脱皮に失敗したトンボがこんな形や色になったのか???。謎は深まるばかりだ。持っていた図鑑で調べたら、"キバネツノトンボ"によく似ている。しかも、多くの地域で絶滅危惧類に指定されている希少種らしい。トンボと名は付くが、カゲロウの仲間とあった。どうやらちゃんと名前のある虫のようだ。ヨロヨロしていたのでとりあえず車に轢かれないよう道路わきの草むらに置いた。

その後、アルプス安曇野公園に行った際、目の前をス~っと飛んでいく黄色い物体を見た。トンボのように軽やかに飛んでいたがすぐにこのキバネツノトンボと分かった。このあたりにいるかもしれないと、池に面した草むらを見たら、"いたいた!"。間違いなく"キバネツノトンボ"だ。しかも2頭も!。あんな翅で素早く飛ぶことに驚いたし、絶滅危惧に指定されている種がこんなにすぐに見つかることにもっと驚いた。神奈川では絶滅危惧類に指定されているので、県内で見つけることはかなり難しいだろう。かつては全国にいたであろうキバネツノトンボ、せめてこの地だけでも生き延びて欲しい。

▶PDF版をダウンロードする 2021.5.22 NO152-136 なんじゃこりゃ?.pdf

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21年05月22日 投稿者:イノッチ コメント(0) 

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-135

〈白い妖精〉

ヤマボウシが咲き出した。勝手に"白い妖精"と名付けている。例年より少し早い気がする。まだ咲き始めたばかりなので汚れのない白はとてもきれいだ。遠くから見ると淡雪をかぶったようで、公園にある数十本のヤマボウシの木は季節外れの雪に覆われたよう。花のように見える白い部分は総苞で葉っぱが変化したもの。ハナミズキなどと同じだ。

ヤマボウシは花もいいが、秋に熟する実も美味しい。薄くピンク色に染まった実はマンゴーのような食感でとても甘い。熟して落ちたものは食べ頃で拾って食べる。少しじゃりじゃり感が残るが、甘さが勝ってもう一つ食べたくなる。山ではサルやクマのごちそうになるらしい。山帽子かと思ったら山法師だった。まん中の丸いのが僧侶の頭で、周りの白い総苞が頭巾、延暦寺の「山法師」が名前の由来ということだ。坊さんがたくさん集まった姿より、帽子を被った貴婦人の方がイメージとしてはいいのだが・・・・。

▶PDF版をダウンロードする 2021.5.20 NO152-135 白い妖精.pdf

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21年05月20日 投稿者:イノッチ コメント(0) 

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-132

〈チョウとの遭遇〉

恐らく今までだったら見向きもしなかったチョウに目が向いた。散歩中に偶然見つけたチョウだ。パッと見は地味なチョウだが、写真を撮ろうと近づくとはっきりとした黒い丸(蛇の目)が見える。繊細な波模様は着物の柄にでもなりそうで、しっとりとした大人の雰囲気を醸し出している。さしずめ銀鼠色といったところか。葉っぱに止まると翅を開いた。これまた見事な蛇の目!ヘビの目をして外敵から身を守る工夫だろうか?飛び去る前に早速シャッターを押した。これまでだったらここで終わりなのだが、どうしても名前を知りたくなったので帰宅後すぐに図鑑を開いた。"ヒメウラナミジャノメ"が一番写真と近い。気になるのは、写真の方が図鑑より小さい蛇の目が多い。個体差なのか近縁種なのか?ここから先は分からない。

この後、すぐにまた別のチョウが見つかった。オレンジ色が視界に入り、すぐに近くの枝にとまった。そ~っと近づいてカメラを向ける。翅は黄色に黒い模様が入ったヒョウ柄で飛んでいても良く目立つ。風が強かったせいかすぐ近くの枝にとまった。翅は開かないチョウのようだ。調べた名前は、ウラナミアカシジミ。突起がある方が前かと思ったら、逆だった。チョウの判別は数種類しか分からないが、この2種が新たに加わったことで俄然チョウの世界が広がった感がある。知れば知るほど世界が開けてくる。新しい世界を知ることで知らない自分を知ることになる。それが嬉しい。

▶PDF版をダウンロードする 2021.5.17 NO152-132 チョウとの遭遇.pdf

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21年05月19日 投稿者:イノッチ コメント(0) 

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-133

〈早朝の高尾山〉

早朝の高尾山に登る。と言っても、日影沢のいろはの森コースに着いたのは6時過ぎ。高尾山から小仏城山に行き、そのまま林道を歩くコース。ガスが出ていて視界が悪く、どこか深山に来た感じだ。騒々しいガビチョウの合間にピッコロのようなキビタキの鳴き声が涼やかに響く。とても気持ちのいい山歩きだ。ゆっくり歩くといろんな花や虫がお出迎えしてくれる。家から30分で行ける高尾山、宝の山だ。季節を変えてまたお宝に会いに行こう。

▶PDF版をダウンロードする 2021.5.18 NO152-133 早朝の高尾山.pdf

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21年05月19日 投稿者:イノッチ コメント(0) 

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-134

〈似て非なるもの〉

ネイチャーゲームの仲間から、"ジンガサハムシって知ってる?"とラインがあった。残念ながら見たことも聞いたこともなかった。ネットで調べてみたら光沢があってとってもきれいなハムシだった。ヒルガオの花にいるとの情報をもらったので、早速探しに行った。ヒルガオが咲いている場所は知っていたので、一つずつ丁寧に見ていく。と、すぐにそれらしき虫が見つかった。ラッキーとばかりカメラを向けると、どうもネットで調べたものとどこか違う。第一光沢がない。調べてみたら、"ヨツモンカメノコハムシ?"らしく、ジンガサハムシと同じ仲間だった。似てはいたが、非なるものだった。

さらに他の場所にいないかと探していると、道路の反対側の植え込みに黒白のチョウを見つけた。"もしやゴマダラチョウか?"。近づいてよく見るとやっぱり春型の"アカボシゴマダラ"だった。去年も赤星がないこいつに騙されたことがある。似てはいるけど、ここにいてはいけない特定外来生物だ。ジンガサハムシにゴマダラチョウ、そっくりさんでなく、いずれ本物にお目にかかりたいのだが・・・。

▶PDF版をダウンロードする 2021.5.19 NO152-134 似て非なるもの.pdf

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21年05月19日 投稿者:イノッチ コメント(0) 

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-131

〈アオムシ君の季節

防虫ネットをかけていないスティックセニョールに、モンシロチョウの卵がビッシリ付いていた。葉の裏側に産み付けることが多いのだが、表にもいっぱい付いていた。産みたては白っぽい色をしているが、日が経つにつれだんだん色が濃くなる。気温にもよるが早ければ4,5日で孵化する。孵化してしまうと食害が広がるので卵のうちに駆除する。"かわいそ~"なんて感傷的になっていたら無農薬野菜など育てられない。卵のうちなら軽く指先で払い落とせばいい。キャベツにはネットをかけたので大丈夫だが、スティックセニョールは毎日チェックしないとボロボロにされてしまう。見回りが大変だ!

卵を見つけ手当たり次第に駆除していると、生まれたばかりのちっちゃ~いアオムシがいた。せいぜい 1~2ミリほどの大きさか。まだ葉っぱを食べ始めたばかりのようで、やっと薄緑色の体になっている。小さすぎて写真を撮るのも大変だ。この程度ならまだ葉っぱをなめるぐらいだが、すぐに大きくなり葉っぱは穴だらけになる。見つけやすくはなるがその分潰すのにチクリと胸が痛む。鳥が先につまんでくれれば申し分ないのだが、こう旨くカモフラージュしていると鳥も気づきにくいようだ。今日もモンシロチョウが何頭も畑を飛び回っていた。ダイコンやカブ、コマツナなどにしこたま卵を産みつけていることだろう。これからまた虫退治の季節到来だ。殺生した分きっちりと野菜を食べようと思う。

▶PDF版をダウンロードする 2021.5.16 NO152-131  アオムシ君の季節.pdf

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21年05月16日 投稿者:イノッチ コメント(0) 

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-130

〈白い花見つけて!

昨日は町田にあるN幼稚園の年長さんと遊んだ。年に数回園児たちとネイチャーゲームを楽しんでいる。この園には別に"裏庭"と呼ばれる園庭があり、園児たちの格好の遊び場となっている。昨日は下見の際に白い花がたくさん咲いているのに気づいたので、プログラムを一部変更して草花遊びをした。

「白いお花がいっぱいあるね、今から10数える間に白いお花を見つけて触ってください。取らないで触るだけだよ」。

園児たちはダッシュで白い花を探し出し、触ってみる。

「じゃあ今度はさっきとは違った白い花を探してください」。

2回探してもらった後、あらかじめ取っておいた5種の花を順に見せる。

「この花見つけた人?」、「なんていう名前かな?」

『シロクサツメ!』

「う~ん、似てるけどな~」「し・ろ・つ・め・く・さ・っていうんだよ。ほら、四葉のクローバーってあるでしょ。あの花だよ」。

「次はこれ見つけた人?」

『知ってる、ドクダミだ!』

順に匂いを嗅いでもらう。『ウエッ!』『いい匂い』と反応は様々。

「次はこれ!」

『あっ、それいい匂いがした!』

「ホント?じゃあどこにあったか教えて」とユズの木に行き、みんなで匂いを嗅いでみる。

『レモンみたいな匂い』『あ~、いい匂い』とうっとりする子も。

その後ユズの木にいたアゲハの幼虫を紹介したら園児たちの目は釘付けになった。ヒメジョオン、ブラックベリーと続けて見せ、花弁の違いや香りの違いに気づいてもらうようにした。

ブラックベリーの花を触った子は、『トゲがあったよ』と教えてくれた。

見て、触って、匂いを嗅ぐ。これだけでもグッと足元の草花が身近になる。できれば、シロツメクサで指輪や腕輪を作ったらもっと仲良しになれる。木々や草花があり虫が遊ぶ園庭は、子ども達の根っこを養う場としてとても貴重だ。私自身には子ども達の元気な声が四葉のクローバーとなる。その声で前夜の寝不足が吹っ飛んだ。

▶PDF版をダウンロードする 2021.5.15 NO152-130  白い花見つけて!.pdf


21年05月15日 投稿者:イノッチ コメント(0) 

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-129

〈やっぱり美味しいキイチゴ

篠竹を取りに近くの山に行った際、偶然"キイチゴ"を見つけた。

野イチゴの中では一番おいしいモミジイチゴだ。子どもの頃は山遊びのおやつ、つまんでは食べつまんでは食べしながら、ひと時空腹を満たしていた。公園の散歩コースでも見かけるが、大概は見つかって食べられた後だ。コースから外れて、藪の中に入らないとなかなか見つからない。

今回はほとんど人が通らないだろう杣道を通ったせいか、ラッキーなことに食べ頃のキイチゴがたくさん見つかった。写真を撮った後、つまんではポイポイと口の中に入れた。タネが少し残るが甘酸っぱくてとってもおいしい。人工的な甘さではなく、野生のキイチゴが自ら作り出し蓄えた甘みはジュシーで爽やかさが口中に広がるまさに別品だ。

▶PDF版をダウンロードする 2021.5.14 NO152-129  やっぱりおいしい キイチゴ.pdf