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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.152-22〈シモバシラ〉(2021.1.3)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-22

〈シモバシラ

高尾山から小仏城山に向かう山道に"シモバシラ"の出現箇所がいくつかある。日向は気温上昇と共に解けてしまうところが多いが、北斜面の日影は昼近くでも残っていることが多い。

自然が作る芸術作品は一つとして同じものはなく、自由気ままに湾曲する形は何とも言えず不思議で愛らしい。地上部が枯れた後毛細管現象で吸い上げられた水分が茎の間から染み出し、それが凍るとこんな形になる。

今冬は12月に雨が少なかったので吸い上げる水分が少なく、あまり期待はしていなかったのだが、予想以上に大きな氷の花が咲いていた。薄い氷なので触ると簡単に落ちてしまう儚い花だ。接写で撮る時も慎重にカメラを扱わないと花にぶつかってしまう。

息を止め、ゆっくりゆっくりレンズを近づける。平均5~6㎝で大きいものは10㎝程度あった。遠目に見ると、ティッシュが落ちているようで、気づかない人はそのまま通り過ぎていく。

けもの道のようなとんでもないルートを通ってきただけに、見つけた時には小躍りした。自然が作り出す芸術作品はいっぱいあるが、この時期にしか見られない"シモバシラ"はまさに一級の芸術品だ。

▶PDF版をダウンロードする 2021.1.3 NO152-22  シモバシラ.pdf

スクリーンショット 2021-01-04 151131.png


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