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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.152-20〈2021年のはじまり〉(2021.1.1)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-20

〈2021年のはじまり

2021 年 1 月 1 日、雲一つない東の空は徐々に茜色に染まり始め、木々の間から今年初めての日が昇る。近くのギオンスタジアムには日の出を拝む多くの人が詰めかけ、その時を静かに待っていた。

ここ2年ばかりは低い雲が垂れ込め8時頃になってようやく顔を出していたが、今日は何の邪魔もなく、ほぼ予定時刻にまぶしいほどの光を放ちながら力強く昇ってきた。誰かが拍手をし始めたら、それにつられて何人かがパラパラと拍手をしていた。さすがに"万歳!"を叫ぶ人はいない。

2021年の初日の出、両手を合わせて願うのはただ一つ、"コロナの終息"だ。今まで当たり前だったことが当たり前でなくなってしまったこの1年、人が人として生きていくための最低限の関わりさえも奪われてしまった。こんな異常は長くは続かないと思いたいが、いつ終息するかも分からない出口の見えないトンネルに、不安や苛立ちが時々顔を持ち上げる。誰かの指示を仰ぐのではなくこの局面にどう対峙しどう乗り越えるのか、自分ごととして真剣に向き合う時が"今"なのだと思う。

100年後、1,000年後も間違いなく日は昇り、また沈む。しかしその時に人類がこの地球上に"間違いなくいる"という保障はどこにもない。増え続ける人口、テロ、戦争、飢餓、貧困、自然破壊、自然災害、温暖化・・・。

コロナ以上に不安要素が山積するなか、全世界がコロナにどう向き合うかで100年後の未来が見えてくるのではないだろうか。コロナ禍はその試金石かもしれない。

▶PDF版をダウンロードする 2021.1.1 NO152-20  2021年の始まり.pdf

スクリーンショット 2021-01-04 152149.png


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