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自然を楽しむ・自然から学ぶの記事一覧

イノッチのシェアリングネイチャー No.152-115〈幼稚園と先生とネイチャーゲーム〉(2021.4.30)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-115

〈幼稚園の先生とネイチャーゲーム

今日はN幼稚園の先生方と園の保有するK山でネイチャーゲーム体験。「今日は園児がいないので、先生方自身が思いっきり自然を楽しんでください」と話し早速ネイチャーゲーム開始。

ドングリを使ったジャンケンゲームでアイスブレークをした後はそのドングリで〈ごちそうはどこだ〉、続いて〈同じものを見つけよう〉、〈フィールドパターン〉、〈森の美術館〉を体験し、最後は〈音いくつ〉で終了。雨上がりの爽やかな風が吹き抜けるK山には先生方の明るい笑い声が響き、それにつられるようにウグイスも鳴き出す。

午後の講義では、「子どもと一緒に、自然の美しさや不思議さを分かち合える、そんな先生になってください」とお願いして締めくくりとした。日頃園児たちと接している先生方の感性はとっても瑞々しく、まさに生まれたての新緑のようだった。

▶PDF版をダウンロードする 2021.4.30 NO152-115 幼稚園の先生とネイチャーゲーム .pdf


イノッチのシェアリングネイチャー No.152-114〈満月と繋がる?〉(2021.4.27)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-114

〈満月と繋がる?〉

昨夜畑で満月かと見まごうきれいな月を見たが実際は今日だった。夕方雲が出ていたので、多分見られないだろうと諦めていた。19時のニュースでも「雲が多いでしょう」と言ってたので、それを信じていた。寝る前に夜風に当たろうと外に出たら・・・、なんときれいな満月が出ているではないか。すぐにカメラを持ち出して"ピンクムーン"を撮る。ピンクムーンとは芝桜が咲く時期なのでそう呼ぶらしい。

お月見は、人間だけでなく植物もするだろうと、葉っぱ目線でも撮ってみた。昼間は盛んに働いている葉っぱも、夜は静かに呼吸をしているだけになる。光合成工場はお休みで、月を眺めながらきっと静かな夜を過ごしているのだろう(と勝手に想像する)。

太陽は直視できないが、月はいつまでも見ていられるのでいつの間にか繋がっているような錯覚を覚える。暑くも寒くもなく今夜の月は包み込むような優しさであまねく地上を照らしている。闇と光の間を行き来する月の光はその淡さゆえにホッとできるのかもしれない。

▶PDF版をダウンロードする 2021.4.27 NO152-114 満月と繋がる.pdf

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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-113〈自然の中で子どもは育つ〉(2021.4.26)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-113

〈自然の中で子どもは育つ〉

今日は園児たちと山遊びの日。

保育園の年長さん11人と遊んだ。山に着くなり、子ども達は次々に落ちているものを拾って見せに来る。"見てみて大き な葉っぱが落ちていた"と朴の葉っぱを、"こんなのが落ちていた"と紫のフジの花びら、"ネエネエ、ボクのも見てよ"と杉の球果を目の前にかざす。子ども達は順番などお構いなしにいろんな落とし物を持ってきた。森にあった小さな落とし物を目ざとく見つけ、興味を持ってすぐに拾うという行動はそこにちゃんとフォーカスが当たっているということに他ならない。

何度かこの森に来て落ち葉や木の実と遊ぶうちに周りの小さな自然にも目が向くようになったのだと思う。"おもしろいな"、"ふしぎだな"、"なんだろう"と目を輝かせる子ども達のセンス・オブ・ワンダーは森遊びの成果だろう。

今日は"虫"と遊ぶ予定だったが、落とし物で遊べそうなので木の枝を拾って何か作ろうと呼び掛けてみた。曲がった枝を上手に組み合わせて"顔"を作っている子、焚き火と称して枝を組み、枯葉やコナラのおしべをを火に見立てている子、その傍らでは一生懸命枝をこすって"火おこし"をしている 子。遊びはどんどん変化していき、枯れ枝だけにとどまらず、いろんな素材で遊び始めた。木の実、木の皮、石ころ、落ち葉、オシベのかたまり、土、アリ、ケムシ・・・・。子どもの発想は無限で、場所と時間さえあればいくらでも遊べる。根気よく遊びを見守る大人が傍にいれば、後はなにもいらない。

▶PDF版をダウンロードする 2021.4.26 NO152-113 自然の中で子どもは育つ.pdf

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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-112〈夜の森散歩〉(2021.4.25)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-112

〈夜の森散歩〉

かねてから孫たちと「夜の森散歩」をするという約束をしていたので、雨の心配のない昨夜行った。小学1年生と双子の3年生の3人、+大人3人。畑で夕飯を食べ、暗くなるのを待って近くの相模原公園に向かう。公園に着いたのは7時ごろで森の中はすでに真っ暗。「夜の森は電気を消して静かに歩く」という約束をして夜の森に踏み入る。遊歩道はところどころに段差があるので、そろりそろりと歩く。白くぼんやり浮かぶ場所があってこわごわ近づくと、梢の隙間から差し込む月明かりでホッとする。

しばらく歩いた後メタセコイヤ並木のある場所で、〈夜は友だち〉をやる。5~6m間隔に一人ずつ座り夜の森と静かに向き合う。もちろん明かりは消す。15分後に迎えに行ったが、3人共我慢できずに大人の側に行ったり、フラフラと様子を見に行ったらしい。"おじいちゃん来るの遅いよ!"、"飽きちゃったよ"と口々に言ってたが、15分は長く心細かったに違いない。

日頃大家族で暮らしているので、誰かがそばにいるのが当たり前。たとえ15分でも夜の森で一人になるのは耐えられないのだ。それでいい、そうやって人のぬくもりや人といることの安心感を肌で感じることは大事なことだと思う。"怖かった"とか、"寂しかった"とかは決して口には出さなかった3人だが、夜の森を楽しむどころか、不安や心細さでいっぱいいっぱいだったのは手に取るように分かる。懐中電灯の明かりもさることながら、信頼できる人がそばにいることの安心感は子どもにとって何より大事なことなのだ。『52ヘルツのクジラたち』を読んでそのことを強く感じた。

▶PDF版をダウンロードする 2021.4.25 NO152-112 夜の森散歩.pdf

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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-111〈時を感じて〉(2021.4.24)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-111

〈時を感じて〉 (昨日の話です)

夕方畑に行ってテントを張る。今シーズン初めての畑テント泊だ。畑でも十分キャンプ気分は味わえることが分かって、時々テントを張っている。冬場はさすがに寒いので今頃が丁度いい。夏野菜の植え付けはこれからなのでテントを張る場所は十分にある。虫がいないのも好条件だ。家にいればパソコンに向かう時間が長く、あっと言う間に1011時になってしまい、駆けるように時間が過ぎていく。テレビもパソコンもない畑は"今"を感じるには絶好の場所だ。

畑メシの定番は"焼ウドン"。中華鍋に野菜や肉を入れ火が通ったらウドンを入れるだけの簡単料理。まだ日が明るいうちに夕飯だ。その後は焚き火をしながらゆっくりと時間を過ごす。ヤカンのお湯が沸き、"チンチン"と小さい音を立てながら湯気を吐き出している。この優しい音とリズムが心地いい。ソロキャンプが流行っているそうだが、きっとこんなゆったりと流れる時間を求めているのかもしれない。燃える火を見ながら、何も考えず無心になろうとする。が、考えないようにしようと考えてしまい、堂々巡りになる。それでも時々頭上の月をながめ揺らめく火をじっと見つめお湯が沸く音や湯気を見ていると、頭のざわめきが収まってくる。

静かに時が刻まれていくのを感じるひと時を味わう。

▶PDF版をダウンロードする 2021.4.24 NO152-111 時を感じて.pdf

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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-110〈シランとスズラン〉(2021.4.23)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-110

〈シランとスズラン〉

シラン(紫蘭)とスズラン(鈴蘭)が咲き出した。シランはそのまま蘭の仲間だが、スズランはユリの仲間。シランは昔から栽培されていたそうだが未だに野生種か園芸種か分からないらしい。こんなに鮮やかで可憐な花なのに、どこにでもあるせいか見向きもされない。この花を拡大すればカトレヤになるではないか。そしたら、花屋で高値で売られるのに、丈夫で簡単に増えるので花としての価値は低い。おかしなものだ。希少だから、珍しいからとちやほやされ、どこにでもあれば知らん顔。花そのものの美しさを愛でたいものだ。

スズランは、園芸種のドイツスズランと在来の日本スズランがあるが、我が家の庭にあるのはドイツの方。花の中を見て赤っぽい色があるのがドイツだそうだ。高原に咲くイメージでとってもかわいい花。これも地下茎で良く増える。有毒なので北海道では"ウマクワズ"という別名もあり農家では歓迎されない。花はただ花の命を咲かせているだけなのに、人はそれに人の価値基準を当てはめ評価をする。自分の感性を大事にしたいと思う。

▶PDF版をダウンロードする 2021.4.23 NO152-110 シランとスズラン.pdf

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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-105〈キンラン発見〉(2021.4.17)

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〈キンラン発見〉

相模原公園の散歩コースでキンランを見つけた。今にも雨が降りそうなどんよりとした曇り空だったが、黄色い花が"ここにいますよ"と呼んでいた。"ボーッ"と歩いていたのでは気づかないが"何かあるかもしれない"とそこに気持ちを向けていると結構目に入ってくる。一つ目はすぐ足元に咲いていたが、二つ目は10mくらい先の林床に咲いていた。これを見つけた時にはさすがに嬉しかった。歩きながら4つ見つけ、なんだか自分だけのお宝を発見したようで気分がいい。

この場所は、ササや灌木が生い茂っていて長い間藪のままだった。2,3年前から下刈りをし明るい林床が見渡せるようになった。クヌギやコナラなどの林は冬場、葉が落ちるので日が差し込む。明るくなった林に元々あったキンランが咲き出したというわけだ。かつて、薪炭材として活用されていたクヌギやコナラの林は、きれいに手入れされ"里山"として管理されていた。下草のない明るい林には春になるとキンランを始め、ギンランやカタクリ、シュンランなどが当たり前に咲いていた。人の営みに適応しながら長い間生き延びてきた花たちだ。だが、いつの日かそんな生活様式が変化し、やがて里山は荒れていった。

人を信じて住む場所を見つけた花たちと、もう一度信頼関係を取り戻したいと思う。

▶PDF版をダウンロードする 2021.4.17 NO152-105 キンラン発見.pdf

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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-109〈ネギの花〉(2021.4.21)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-109

〈ネギの花〉

ネギの花が咲き出した。ネギボウズだ。ネギも野菜(植物)だから当然花を咲かせる。ベレー帽をかぶった宇宙人のようでカワイイ。

このネギボウズ、食べても美味しいのだが花が咲き出す前、まだ薄皮を被っている間が食べ頃だ。ここまでくるともう硬くなってしまい食用には向かない。株ネギなので、時々株分けをしながらもう何年もこの畑で命を繋いでいる。ネギボウズができる頃は葉も硬いので食べられない。しばらくはお休みだ。小ネギのタネを蒔いたので、それが大きくなるのを待つことにする。

写真を撮ろうと改めてネギの花を見たが、一つのネギボウズに百を優に超える花が密集している。こんなにたくさんあるとは思わなかった。この一つ一つにタネができるので、相当数のタネになる。放っておけばタマネギやニラなどと同じく2~3ミリの黒くて平べったいタネになる。いつもはボウズを取ってしまうが、このままタネができるまで待って、蒔いてみようかと思う。

下仁田ネギがうまくいったのでもう一匹ドジョウを狙おうか?

▶PDF版をダウンロードする 2021.4.21 NO152-109 ネギの花.pdf

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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-108〈カモミール〉(2021.4.20)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-108

〈カモミール〉

畑のカモミールが一斉に咲き出した。3月頃だろうか、こぼれダネでたくさんの苗が芽を出しているのに気づいたが、あれよあれよという間に大きくなり白い花でいっぱいになった。何年か前にタネを蒔いて育てていたものだが、それ以来毎年畑のあちこちに芽を出して花を咲かせている。写真を撮ろうと花の そばに寄ったら、あの甘い香りがぷーんと匂ってきた。カモミールにはジャーマンとフレンチの種類があるということだが、花の咲き方からジャーマンカモミールのようだ。1年草というのも当たっている。キク科の花なので中心部にたくさんの小さなタネができ、それが畑中にばらまかれる。この花を野菜の近くに植えておくと虫よけにもなるらしいので数年前から試してみているが、効果のほどは「う~ん???」ってとこか。

見るだけでは勿体ないので、早速ハーブティーとして飲む。花を7~8こ摘んでカップにいれ、熱湯を注ぐだけ。白いカップに白い花なので見栄えは今一。近くにカラスノエンド ウが咲いていたので、ピンクの花を2つほど浮かべてみたらずっとおしゃれになった。カモミールはリラックス作用があるので、飲んでみるとスーッと気持ちが落ち着き、口から消化器官全体が浄化される気がする。

畑ではいつもはコーヒーを飲んでいるのだが、たまにはカモミールティーもいい。これから、ミントやラベンダー、バジルも咲き出す。ハーブティー専門の無料喫茶でもオープンしようかな。

▶PDF版をダウンロードする 2021.4.20 NO152-108 カモミール.pdf

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