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Environmental Justice と 3Sの時代到来?!

こんにちは、事務局次長の、よいしょです。

シェアリングネイチャー協会事務局の小難しい話、担当です(笑)。

なので、お時間のあるときにどうぞ。

20年ほど前、ネイチャーゲームに出会う前まで、「頭でっかち」に環境問題を勉強していました。あの頃は瀬戸内海の豊島(てしま)や白神山地の不法投棄、産業廃棄物問題、それにメディアの責任が大きかった風評被害を巻き起こしたダイオキシン問題もありました。「ゴミはちゃんと処理しないとまずい」という話が、そこここで騒がれていた頃。週刊少年ジャンプで連載されていた『ジャングルの王者ターちゃん』でも、ダイオキシンが取り扱われるほどです。

ゴミとの付き合い方が、みんな、わかってきたはずの時代・・・なのに、街中のタバコの吸殻は消えないことに、不安と嫌悪感を持っていました。地域生態や自然共生、環境資源といった、人と自然の未来について学ぶ、先進的な学び舎だった出身校のキャンパス内でさえも、まあよくゴミが落ちている。嫌だったんですよね〜、そういう世の中。

そうした社会の悪い面にばかり目を向けてしまって、「なんとかならなんもんかな」とプリプリしてたときに、出会ったのがネイチャーゲームでした。それはもう、最高に楽しくて、いい意味でショッキングな体験でしたね。そして私自身はもちろん、授業を受けた他の学生にも、変革が起きたのを実感できたんです。ゴールデンウィークが明けると、なんと、学生が林の中にシートも敷かずに直接座って、車座になってお弁当食べてるんです。当然ゴミも残さないどころか、なんならゴミ、拾ってる...キャンパスの中庭の雰囲気が変わったんです。

この講座での体験から、「自然大好き人間を増やす」という私の人生におけるミッションが顔を出し始めたんです。その先にあるのは、誰もポイ捨てしない社会=自然とともに生きる世界、いのちを大切にする世界。回り回って、いま日本シェアリングネイチャー協会が掲げる〝「自然が好き」で世界を変える〟と見事な合致。というか、どちらも「ネイチャーゲーム」を元にしているわけですから、当然といえば当然ですね。

さて、最近の話を。

人が生きていく上で引き起こされる環境問題による「負担」を公正に分配すべきだという考え方「Environmental justice(エンヴァイロメンタル ジャスティス」という言葉が登場しました。この言葉を聞いて思い浮かべたのは、「もののけ姫」が上映された頃の、宮崎駿監督のインタビュー。

今を生きる若者たちは、
世界が有限であるとわかった今を
生きていかないといけない

細かなニュアンスは覚えていませんが、これを聞いた高校生の私には強く印象に残りました。そうか、時代が違ったんだ、って。

私たちは「やむを得ない無知」故に、この地球が、世界が有限であることに思いを馳せずに、社会を構築してきてしまったんですよね。その中で人間はもちろん、たくさん生きものたちに、取り返しのつかない「公正でない負担」を敷いてきました。その過程の中で「自然保護教育」や「公害教育」が生まれ、よりよい世界を目指す上で、学ぶべきこと、ふるまうべき姿勢が示されてきました。これらを源流とする「環境教育」を通して、いま、私たちは過去から多くのことを学んでいます。

「公正な分配」という言葉をつかったとき、新たな負担を過去の人を含めることはできませんから、あらためて私たちが生きる「今」と「未来」の話をしていると気づかされるわけです。でも、一方で解決不可能な負担感を感じて、「なにをしとくれとんのじゃ〜」とつい、ツッコミをいれたくなる。理不尽だな、と負担感を感じるのは「今」を生きる一人ひとりには当然のことです。

しかし「無限と勘違い」していた人たちのせいにして、自分たちの今を正当化していても、良い方向には進みません。「Environmental justice」に未来志向型で向き合うことで、可能性を広げなくちゃいけません。一方でそれはわかっていでも、「誰かのせい」にすると、安心してしまうのが人間ですから、その困った性(さが)と戦えるよう「環境教育」が必要なんですよね。その根底が「体験」の保証。実感なき学びより、実感を伴う学びの方がいいですから、ネイチャーゲームはもちろん、自然体験活動への期待は大きいです。そしてそこから社会課題の解決につながるSTEAM教育も。

これから3Sの時代が来るんじゃないですかね。

SDGsの実現」
SDGsに到達するために効果的な「STEAM教育」
STEAM教育を下支えする「Sharing Nature」

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ということで「Environmental Justice」というキーワードから

思ったことをつらつら書いてみました。

続く、のか?


お知らせ!
STEAM教育について、静岡大学の郡司先生に教えていただきました!
「シェアリングネイチャーライフ40号」をチェック!


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