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自然を楽しむ・自然から学ぶの記事一覧

イノッチのシェアリングネイチャー No.152-166〈スズランノキ〉(2021.6.27)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-166

〈スズランノキ〉

庭にある"スズランノキ"に花が咲いた。だいぶ前に園芸カタログで買った苗木なのだが、名前も忘れていた。ただ、秋になると紅葉がものすごくきれいでその時期だけ存在感 を増す木だった。花の図鑑で紅葉がきれいな木を調べていくと、"スズランノキ"と分かり、「そんな苗木を買ったな~」と過去の記憶が甦った。そして今年初めて花が咲き、その名前の意味が分かった。そう、アセビに似たスズランのような白い花をつけるのでこの名前になったのだと。今日、咲いた花をまじまじと見たが、なるほどなるほどスズランによく似ている。もう少し上向きに咲いたらそっくりだ。ほのかな香りも涼しげで悪くない。クマンバチやアシナガバチも来て盛んに蜜を吸っていた。

現在樹高は3mほど、地上30cmの幹の直径は4cm程度か。樹高の割に幹が細いので、少し強い風が吹くと厚みのある葉がユラユラ揺れて心もとない。生長が遅かったし、名前 も忘れていた木なので少し邪険に扱っていたが、このスズランに似た白い花と目の覚めるような真っ赤な紅葉を見ると俄然愛着が増してくる。そんな己の身勝手さに呆れつつ、「切らないで良かった~!!」とホッと胸をなでおろす。花がきれい、木肌が美しい、紅葉が見事だ、、、そんな人間の価値基準で多くの庭木や盆栽が植栽されたり時には高値で取り引きされたり。木は嬉しいだろうか、それとも迷惑だろうか?

▶PDF版をダウンロードする 2021.6.27 NO152-166 スズランの木.pdf

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全国ネイチャーゲーム研究大会 from 神奈川 レポート2(全8回予定)

2021年6月5〜6日に開催されました「全国ネイチャーゲーム研究大会from神奈川」。
初のオンライン開催を試行錯誤し実現いただいた神奈川県シェアリングネイチャー協会のみなさんから、開催レポートが届きました!

その2【一日目の午後の部】をお届けします!



(3)キラキラえがお、小さな子どもたちのセンスオブワンダー
 5歳児向けのワークショップ

Z2021p3.jpgグリーン相模原シェアリングネイチャーの会

『ねむの木保育園』園長の村田隆行氏が「5歳児と『わたしの木』」という提案をしました。保育園での実践を紹介し、アクティビティを『わたしの木』に限定してグループワークしました。ねらいを外さずに行うことの大切さや5歳児同士で行うための導入の工夫や安全面などについて話し合われました。

5歳児が木に親しみ、大切にしようという気持ちを育むためにそして『Meet a tree』に夢中になるためには、段階が必要であること。つまりそこに至るまでの準備や経験を積むこと。安全面では必ずしも目かくしは重要ではなく、色々な方法があることなどなど多くの貴重な意見が出されました。  


レポート:福岡美奈子


(4)直送!城ケ島の謎の石
 ~再発見!色と形のネイチャーゲーム~

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かわさきネイチャーゲームの会


北海道から沖縄・石垣島まで、全国各地からご参加頂いた26名の皆様との楽しい時間はあっという間でした、最後は「城ケ島の雨」の歌でお別れ、お騒がせ致しましたがやり尽くしました。

途中ネットワークが途切れる等残念な思いもありましたが、皆様に直送した石と、きっと何か他にも得られたものがあったと信じています。僕たちの日常から遥か遠くの存在だった城ケ島、それがもう今は大切なシェアリングネイチャーサイト。大収穫!

これで終わりませんよ、まだまだ知りたいことやりたいことがあります。皆さんの周りにもある謎の石、心にしみるような色、そしてはるか昔からあったかもしれない不思議な形を見つけたら是非シェアしてください!


レポート:大橋 聡



(5)やってみよう!SDGsネイチャーゲーム
 ~暮らしを見つめ地域実践へつなげよう〜

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神奈川県内有志メンバー


アクティビティ体験では、フィールドビンゴと宝さがしを合わせたような「SDGsネイチャーさんぽ」で身近な自然への気づきをSDGsにつなげ、更に<カモフラージュ>でプラゴミについて考えました。ここでは、小さ~い「人工物」も皆さんが次々と見つけ出し、「えっこれも?」とビックリ。「さすがネイチャーゲーム指導員!」という一幕もありました。

そして最後に、SDGsをテーマにしたネイチャーゲームについて小グループごとに考えました。素晴らしいアイディアが次々と出てくる充実のディスカッションに、急きょ時間を少し延ばして全グループ発表してもらうことに。そのあと全員が今日から行動することを1つ決めた「マイSDGs宣言」をして、締めくくりました。


レポート:早川広美



(6)荒崎からの贈り物
 ~海と大地がぶつかる場所で生まれたアイディアの原石~

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ハマの自然シェアリングネイチャーの会

最初にビデオ会議システムに慣れることも兼ねたアイスブレイクをした後、ハマの自然が磨き上げてきたアイディアの原石の体験・紹介をしました。

まずは音に乗って旅をする「目かくし音旅」に出発しました。旅の後はヨガで目や頭をリラックス。そして「潮だまりの窓」から見える世界に浸りました。その他「小さなミルフィーユの世界」「時の映画館」「サウンド巻物」など、荒崎から得た粗削りのアイディアの原石を紹介し、これらのアイディアの原石、あるいはWS中に新たにひらめいたアイディアをどのように磨いてみたいか等を話し合いました。

アイディアは力の源。想像を膨らませ、仲間とシェアすることの喜びを感じていただけていたら幸いです。


レポート:月居佳史





録画視聴 7月上旬スタート!

現在、公開に向けて準備中です!

録画視聴の詳細・お申し込みはこちらから!
http://site.wepage.com/kanagawa-naturegame/20210208182231
ネイチャーゲームリーダー・会員でない方もお申し込みいただけます。


イノッチのシェアリングネイチャー No.152-165〈ツユクサ~この小さな穴から〉(2021.6.26)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-165

ツユクサ~この小さな穴から〉

ブルーの花弁と黄色のおしべが淀んだ空気を一掃するかのように畑に、道端に咲いている。どこにでもあるので見向きもされないが、この青と黄色の組み合わせは好きだ。何よりこの花のつくりは実に個性的で芸術的センスにあふれている。2枚に見えるが実は6枚の花弁、形状の異なる36本の雄しべ、長く伸びて先端がカールした2つの雄しべは玄人好みでその造形美に惚れ惚れしてしまう。ツユクサ、"道草花"のなかでも大好きな花の一つだ。

写真を撮っているうちに、ふと、"ツユクサ"="気孔"のキーワードが思い浮かんだ。6年生を担任していた際、顕微鏡でツユクサの気孔を観察したのを思い出した。思い出したら無性に気孔を見たくなった。簡易型の顕微鏡があったので早速ツユクサの葉を取り、表皮をはがして100倍で覗いてみた。

ピント調節がうまく行かず少し時間がかかったが、あの、たらこのような見覚えのある三日月形の気孔が見えた。あの頃は、この気孔から水蒸気を出しているとか、光合成をしているとか知識一辺倒の指導だったが、今思えばこの小さな穴はとてつもなく大きな仕事をしていたのだ。この穴が大きな水の循環を担い、この穴から出入りしている酸素や二酸化炭素が地球上の生き物と繋がりその命をつないでいる、そしてその繫がりの中に私たちがいる。今だったらそんな話を子ども達とできたのに・・・。

ツユクサ、その働きの偉大さは計り知れない。

▶PDF版をダウンロードする 2021.6.26 NO152-165 ツユクサ~この小さな穴から.pdf

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全国ネイチャーゲーム研究大会 from 神奈川 レポート1(全8回予定)

2021年6月5〜6日に開催されました「全国ネイチャーゲーム研究大会from神奈川」。
初のオンライン開催を試行錯誤し実現いただいた神奈川県シェアリングネイチャー協会のみなさんから、開催レポートが届きました!

その1【一日目の午前】をお届けします!



(1)開会式 

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進行では、「明るく、楽しく、リラックス」を心がけました。

緊張感最高潮のカウントダウン画面が替わると皆さんが手を振って笑顔で応えてくれて、とにかく無事に始まった!と安堵。
司会もミュートのまま話してしまうハプニングもありましたが、それもまた「いろいろあるさ」と、楽しさへ。

西澤代表理事の「ミュートなかなか解除できない事件」は、森を背景にしようと屋外で参加したら、太陽光でミュートボタンがよく見えなかったようです。

土屋運営委員長からは、昨年開催できずに悔しい思いをされた秋田県の皆さんを労うお話もありました。

スタッフ紹介ビデオでは、不思議なジェスチャーの人たちもいるので、何の意味か?想像してみてくださいね!


レポート:早川広美


(2)講演  

講演テーマ The importance of filling our life and teaching with inspiration from nature.
      自然からのインスピレーションで、人生や指導を満たすことの大切さ

ゲストスピーカー グレッグ・トレイマー(Greg Traymar)氏
      シェアリングネイチャーワールドワイドディレクター

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ある不動産会社に勤めている40代の女性が地位や名誉、そして愛する家族、生活に必要な十分なお金を手に入れているにも関わらず、何か物足りなさを感じていたが、ある時足りないものが「よろこび」であることに気がついた例をあげ、深い自然体験によってもたらされるまさに一瞬を生きる深い喜びについて説明されました。

シェアリングネイチャーは意識を"今、ここ"に維持する活動を目指しています。多くの人は素晴らしい自然体験を一回きりで終わりにしてしまいますが、自然そのものを感じるためには意識的に繰り返し、自然を感じる必要があります。
そのためのコツは

(1)エネルギーを動かす。(体を動かす、熱意を呼び起こす)
(2)自然を分析するのをやめる 
(3)自然からもらったインスピレーションを多くの人とわかちあう 
(4)毎日行う

と言われました。

その後のシェア会では、インスピレーションをみんなでわかちあい、すてきな視点をもらいました。SNを繰り返すことで「穏やかな心」をもつことが習慣化される、わかちあうことでよろこびは倍になる、苦しみもわかちあうことで軽くなる、などの意見や感想が出て、それらを共有することがとても楽しく、貴重な時間となりました。これからのシェアリングネイチャーの活動の視点や意義などに影響する貴重な講演となりました。


レポート:福岡美奈子




録画視聴 7月上旬スタート!

現在、公開に向けて準備中です!

録画視聴の詳細・お申し込みはこちらから!
http://site.wepage.com/kanagawa-naturegame/20210208182231
ネイチャーゲームリーダー・会員でない方もお申し込みいただけます。


イノッチのシェアリングネイチャー No.152-164〈巻きひげの不思議〉(2021.6.25)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-164

〈巻きひげの不思議〉

ゴーヤがどんどん伸び始め、巻きひげがネット代わりの金網に絡みついていた。巻きひげをよく見ると、まるでロープ結びの達人が結んだかのような見事な腕前だ。三重に巻きつくことで強度が増すことも学習済みなのか???しかも、ただ絡みつくだけでもすごいのに、バネの様にクルクル巻きになっていて伸び縮みまでする仕組みになっている。初めは長い一本の蔓だけだったのに、いつどうやってこのクルクル巻きが出来上がるのだろう。不思議でならない。まだ金網に届いてない蔓を少しの間観察したが、そんな短時間では巻き上がるわけもない。諦めて写真だけ撮ることにし続きは家で調べることにした。運よく動画があって巻きつく様子が早送りで簡単に見られた。伸びた蔓は、カウボーイの投げ縄の様にクルクル回りながら近くにあるネットや棒に絡みつく。先端がしっかり固定出来たら、今度はクルクルとバネの様に蔓が巻かれていく。その一連の動きを見ていると、まるで蔓に意思があるかのようで植物であることを忘れてしまいそうだ。この巻きひげに支えられ、今年もたくさんのゴーヤがぶら下がるはず。巻きひげパワー恐るべし!

巻きつく仕組みやバネ状になる仕組みは解明されているのだろが、自立せずに他に絡みつき巻きついて自らを安定させる蔓性植物たち、そのしたたかな生きざまには脱帽だ。芯は弱くても蔓という武器を持って生き残ろうとする戦法は、弱者故の大いなる知恵か?

▶PDF版をダウンロードする 2021.6.25 NO152-164 巻きひげの不思議.pdf

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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-163〈野菜はどこだ?〉(2021.6.24)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-163

〈野菜はどこだ?〉

この時期、草も野菜もぐんぐん伸びる。特に草は、あっと言う間に野菜の背丈を超え飲み込んでしまう。どれが草やら野菜やら・・・、素人にはまず分からない。上の写真には落花生の苗があるのだが・・・。草に覆われて葉が少ししか見えない。そもそも落花生の葉がどんな形か知らなければ見つけようがない。このまま放っておいたらもう落花生の収穫は諦めなければならない。それほど草の勢いはすごい。それでは困るので梅雨の合間をぬって草取りをした。落花生の苗を抜かないように慎重に慎重に・・・。やっと草から顔を出したっぷりとお日様を浴びられるようになった。タネを蒔いただけで野菜が育つなら楽なものだが、そううまくはいかない。秋の収穫までは草取り以外に、カラスやネズミとの知恵比べも待っている。口に入るまではまだまだ手間がかかりそうだ。

▶PDF版をダウンロードする 2021.6.24 NO152-163 野菜はどこだ?.pdf

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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-162〈アガパンサス〉(2021.6.23)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-162

〈アガパンサス〉

どんよりした重苦しい梅雨空を払いのけるかのように、サイダーのような清涼感あふれるアガパンサスの花が咲き出した。この色をどう表現すればいいのだろうか?まだ世の中の汚れや悪を知らない生まれたばかりの赤ちゃんはこんな目の色をしているのだろうか?一点の曇りもしみもない花びらを見ていると、その清廉潔白な光に己の暗部を照射されているようでたじろいでしまう。

ギラギラと太陽が照り付ける炎天下では似合わない花。華やかな結婚式や誕生日にも似合わない花。梅雨時のそぼ降る雨のなか、目立たぬ場所でひっそりと咲くのがいい。気持ちがざわつき頭の中がぐちゃぐちゃになった時、話し相手になってくれそうなそんな佇まいを見せる。調べてみたら花言葉は「恋の訪れ」「ラブレター」だそうだ。う~ん、チョットイメージとは違うかな?私なら、「純真な心」「秘めた想い」としたい。この花を見ていると気持ちが落ち着いてくるのは確かだ。純真さに汚れが落とされるからかな?

▶PDF版をダウンロードする 2021.6.23 NO152-162 アガパンサス.pdf

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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-161〈ガンピ〉(2021.6.22)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-161

〈ガンピ

ガンピが初めて咲いた。去年姉からもらった苗をハナミズキの根元に植えておいたら、順調に育ってこんな花を咲かせた。ガンピと言うから、"雁皮"かと思ったら、同音異語、"岩菲"だった。雁皮は和紙の原料にする落葉低木、名前と用途だけは知っていた。岩菲の方は草本で雁皮とは全く異なるナデシコの仲間。山野に生える"フシグロセンノウ"によく似ている。調べると江戸時代に中国から渡って来たらしい。薄暗い日陰に咲く鮮やかな緋色の花は、そこだけ異質な空間が広がり、なんだか燃えるようなエネルギーを感じる。この真っ赤なエネルギーを内に蓄え、ガンピは来るべき真夏の猛暑と闘うのかもしれない。そのエネルギー、是非分けてもらいましょう。

〈ガンピの花〉 フシグロセンノウには花弁の先のギザギザがほとんどない

近縁種で山野に自生する"フシグロセンノウ"も、まるで園芸種であるかのような鮮やかなオレンジで、遠目にもすぐに分かるほどだ。最近は山歩きしていてもなかなか見られなくなってしまったが、あの鮮やかさはボーッと歩いていても目に飛び込むほどだ。ずーっと昔、山歩きをしていた際、この花が目に入った。「なんでこんなところに園芸種が?」と不思議に思ったが、実は自生種と分かり驚いた記憶がある。林縁の草の中にパッと灯る緋色の花、今年の夏は会えるだろうか???

▶PDF版をダウンロードする 2021.6.22 NO152-161 ガンピ.pdf

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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-160〈ジャガイモの収穫〉(2021.6.21)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-160

〈ジャガイモの収穫〉

梅雨の晴れ間を利用してジャガイモを収穫した。キタアカリ、メークイン、アンデスレッドの3種だ。キタアカリは通常サイズが一株に10個前後、メークインはほとんどが小粒サイズで数も少ない。アンデスレッドはでっかいのがごろごろ出てきた。素人にしては上出来、これだけあれば来春まで大丈夫だ。今日一日では掘り切れずまだまだ収穫できる。種芋は毎年買っていたが、どうも出来が良くない。逆に掘り忘れた芋から出た株にはいい芋ができていた。どう言うこと???。ならば種芋は買わず、食べきれずに残した芋を植えてみたらどうか?そう思って植えたジャガイモからできたのがこの結果だ。自家採種は病気になりやすいからと疑いもせずに種芋を購入していたが、無農薬で化学肥料も使わない栽培法ではその畑の土になじんだ自家採種の方ができがいいのかもしれない。市販の種芋はウイルス感染を防ぐために農薬処理されているが、自家採種でもこんなに肌がきれいな芋がたくさんできた。たまたま今年だけうまくいったのかもしれないが、アンデスレッドに限ればもう何年も自家採種芋を使っている。ジャガイモのふるさと、アンデスの人が毎年種芋を買っているとは思えない。この畑を終の棲家として根付いて欲しい。

▶PDF版をダウンロードする 2021.6.21 NO152-160 ジャガイモの収穫.pdf

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