スタッフブログ
イノッチファームでシェアリングネイチャー No.112〈ニラの花〉(2020.09.12)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO112
〈ニラの花〉
草刈りをしたせいか、あるいはたまたまその時期が来たせいか分からないが、"ニラの花"が満開だ。
すっと伸びた1本の茎から白くて小さくてかわいい花がむしゃむしゃっと咲いている。
ゆらゆらと風に揺れるさまはなんとも愛らしい。
「レバニラ炒め」でよくお世話になったニラ、なぜか最近は口に入る機会が減った。
時々ギョウザの中に隠れているのに気づくと嬉しくなる。その食欲をそそる匂いは皿の上のギョウザをあっと言う間に消滅させるに十分だ。写真を撮ろうと近づいてみると、なかなかの美人さんである。 6枚の白い花弁が放射状に行儀よく伸びている。
その花弁のまん中に膨らみかけた緑色の子房がボタンのようについていてなかなかおしゃれ。
いずれは熟してタネになるのだが、上から見るとちょっと肥満気味の円錐形でかわいい。
アリだろうか、小さな虫が花弁にたかっていた。愛のキューピットかもしれない。
花のつき方も個性があって、楽しい。線香花火を逆さにしたような形で放射状にたくさんの花が咲く。数えてみたら50近くもあった。1本の花径からこれだけの花が咲くわけだから、出来るタネの量も半端ない。
毎年こぼれダネでツンツンした針先ほどの葉があちこちに出る。まさに放任栽培である。
柔らかく、美味しそうな葉がたくさん出ているので、今日にでも楽しませてもらおう。
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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.111〈9.11〉(2020.09.11)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO111
〈9.11〉
9月11日、暮れゆく西の空に黒い雲と白い雲が最後の光を浴びて一日の終わりを告げている。
ねぐらへ帰るのだろう、カラスの群れが数羽、南の空から北の空へと飛んでいく。
やがて日が沈み草も野菜も薄暮の中で色を失っていく。
と、突然背後の空から黒い物体が飛び出してきた。コウモリだ!。
1匹、2 匹・・・次々に現れてとうとう9匹まで増えた。
虫が出てくるこの時間帯、食事にありつこうと一斉に畑の上を飛び始めた。
クリの木 の上ではアオマツムシが大きな声で鳴き始め、日中の暑さに終止符を打とうとしている。
9月11日、今日も無事に一日が終わろうとしている。多くの人にとって、その日一日が無事に終わるのはごくごく当たり前のこと、ことさら感慨にふけることもない。
しかし、19年前の今日はそんな当たり前の一日が吹っ飛んでしまった日でもあった。
同時多発テロでニューヨークの世界貿易センタービルがハイジャックされた2機の飛行機であっと言う間に破壊されてしまい、3,000人近くの犠牲者を出してしまった。
あれから19年、武力による争いは一向に止むことなく、何の罪もない女性や子どもたちが尊い命を奪われている。武力には武力でと、膨大な軍事費で人殺しの兵器が次々と作られていく。
これだけの軍事費を貧困や飢えに苦しむ人に回したら、世界中の貧しい人たちの命がどれだけ救えることだろう。自然界の生き物たちは、他の生き物の命をいただきながらそれでも共存共栄の道を歩んできた。
そうすることで種の生存が保証されるからだ。
全ては"バランス"という船に乗りながら誰一人(一匹)取り残すことなく大海原を航海している。
その船に人間が乗る資格があるだろうか?
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1日1回シェアリングネイチャーウェルネス[2020/9/11]
おはようございます。利佳です。
明け方はとても涼しく、
朝の散歩もさわやかに足取りが軽くなります。
先日機械で草を刈られたところから、
切り取られた草の下からグングン茎を伸ばし、
ものすごい生命力です。
細い葉っぱと細い茎の先に空に向かって6枚の花びらを広げている
けなげで可憐、
<空と大地が私に触れた>
黄色い花が私に触れて、その力をくれました。
調べてみたら、
雨が降ってしばらくすると一斉に咲き出すので、Rain lily と称されるようになった。とも載っていました。
そういえば、先日の台風の影響で雨が続いた後に、
今日は元気の出る黄色がラッキーカラーになりました。
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1日1回シェアリングネイチャーウェルネス[2020/9/10]
おはようございます。利佳です。
「まだ暑いですね。」と行き交う人に言われました。
「そうですね。」と答えましたが、
秋を感じる空気を吸って<深呼吸>
草むらできれいな羽を広げているキアゲハがいました。
昨夜の雨粒が残っている葉先のところでジーッとしています。
羽化したばかりで、飛び立つ準備をしているようです。
そーっと近づきキアゲハで<自然とわたし>
黄色に黒い筋で左右対称の模様を描いています。
黄色、黒、青、赤、色がはっきりしています。
体には柔らかそうな気がいっぱい生えています。
ピンと触覚が伸びています。黒い大きな目が光っています。
足でしっかり花につかまっています。
アッ、びっくりさせてしまったのでしょうか、飛びました。
でも、すぐそばの壁でまだ休んでいます。
体の毛には黄色や黒の色がついています。
口には黒いストローが丸まっています。
体にも黒い筋の模様がついています。
こんなに間近でじっくりキアゲハを見たのは初めてです。
庭のパセリを食べて大きくなった子かな、と思ったら、
きれいな姿を見せてくれてありがとう。
また、パセリに卵を産みに来ていいよ!
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1日1回シェアリングネイチャーウェルネス[2020/9/09]
おはようございます。利佳です。
さわやかな朝です。
秋の空はどうして高く広く感じるのでしょうか。
空に向かって何度も大きく<深呼吸>
草むらに花火を見つけました。
メヒシバがまるで花火が広がっているように穂先を広げています。
よく見ると穂先には小さな花が咲いています。
今年の夏は手持ちの花火はしたけれど、
<空と大地が私に触れた>
メヒシバが私に触れて、その力をくれました。
メヒシバの横には大きなしだれ柳のような草が生えていました。
もう一度空を見上げると、青い空に白い雲、
そんな空に、草の花火を重ねて花火大会を想像しました。
派手ではないけれど、
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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.109〈畑の蜘蛛〉(2020.09.09)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO109
〈畑の蜘蛛〉
観察会でいろんなクモを見たせいか、畑にいるクモに目が留まるようになった。今までもいたはずなのだが、"見ようと"していなかったため、見えなかった。
畑仕事の合間に探したので5種類しか見つからなかったが、きっと網を作らないものや隠れているものを探せばまだまだいるはずだ。国内だけでも1,600種はいるというクモ、畑に10や20いてもおかしくない。
クモは全て捕食性で、生きた獲物を捕らえるから、それだけのエサが畑にいるということだ。
どのクモが何を食べるのか分からないが、野菜にも草の中にもエサになるような生き物が無数にいる。
そう思うと優雅に飛んでいるトンボもチョウも、のんびりと日向ぼっこしているバッタも、いつクモの餌食になるかとヒヤヒヤものの毎日だろう。
自然界の生き物にとっては人間世界にはない非情な一瞬一瞬が待ち構えているのだ。
畑にはクモだけでなく、今まで目に留まらなかった無数の生き物が確かにいる。ただ気づかなかっただけ。
いるのに見えないのは見ようとしないから。
人に対しても見ようとしなければ何も見えないし気づかない。どんなに"視力"がよくても"見る"のは目ではないのだから。
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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.110〈エンマコオロギ〉(2020.09.10)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO110
〈エンマコオロギ〉
畑で農作業をしていると、「コロコロコロ~♪」と涼やかな虫の音が聞こえてくる。
鳴き声からするとエンマコオロギのようだ。
アブラゼミやミンミンゼミの猛暑を助長するような鳴き声はうんざりだが、秋の虫の音は風鈴のように心地よい音色でふうわりと鼓膜をゆする。
コオロギだけでなく、スズムシやカンタン、マツムシなど自然の奏でる音は下手な楽器よりよっぽど心の奥に響き、月を愛でながら秋の夜長を過ごすにはこれ以上ない音楽となる。ところが、この心地よい虫の音が聞こえるのは日本人とポリネシア人だけというから驚きである。
日本人は虫の声や鳥の声、雨音、小川のせせらぎなどは言語脳である左脳で聞き、西洋人は音楽などを聴く右脳で聞いているという。
だから日本人はそれぞれの"虫の音"は"虫の声"として聞いていて、「スズムシが鳴いている」「カンタンの鳴き声だ」と聴き分けることができる。
そういえばずっと昔モンゴルに行ったとき、「今鳴いている虫はなんていう名前の虫で か?」と聞いたら、「あれは虫だ!」と返ってきた。どうやら、日本人にとって心地よい虫の鳴き声も彼らにとっては全てうるさい音の noizy になってし まうらしい。
同じ人間でも住む場所や言語環境で聞こえる音、聞こえない音があるのは面白い。情報過多なのか歳のせいなのか、最近人の声もnoizyに聞こえる。一人一人が発する"音"を、きちんと"声"として受け止められる"聴力"を身につけたいと思う。耳と目と心で聴く力を!
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1日1回シェアリングネイチャーウェルネス[2020/9/08]
おはようございます。利佳です。
台風が去ってもまだはっきりしないお天気です。
まるで梅雨の時のように曇っています。
庭のカキが大きくなってきました。
花が咲いて少し実のようになってきてから落ちてしまったものもあるけれど、それ
は、自然摘果で他の実を大きくするための植物の知恵なのですね。
うちは大した手入れもせずに自然に任せてあるので、多少込み入っているところや、
虫に食べられているところもありますが、あと1か月もすれば赤く色づいて甘くてお
いしいカキが収穫できるでしょう。
カキの木の下で<深呼吸>
硬く重そうにぶら下がっているカキにそっと触れながら<生命の流れ>
雨が降って地面に浸みこんだ水が、根っこから幹を通って枝から葉っぱ、カキの実へ
流れてきました。
ありがとう。もっと美味しくなったら食べさせてね。と実に呼び掛けながらふっと息
をかけました。
葉っぱの裏のセミの抜け殻がフフフと笑ったような気がしました。
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1日1回シェアリングネイチャーウェルネス[2020/9/07]
おはようございます。利佳です。
台風10号が奄美、九州を通り抜けていきましたが、
まだ威力が強いまま進んでいるようなので、気をつけてください。
台風の影響か、こちらでも時々強い雨が降ってきます。
止んだかと思って傘を持たないで家を出て、急に大雨が降りだし、
私は念のため傘を持って朝のお散歩へ。
少し前に、雨の続く中をこうやって歩いた時と何かが違う。
虫の声です。夜中もずっと鳴いていたコオロギたちの声が、
何だかホッとします。
そんなことを思っていたら、
傘に当たるバラバラ音。
梅雨のころはこの音を楽しんだものでした。
<音いくつ>
虫の声の違い、雨の音の変化、風の音も聞こえます。
傘は持っていたけれどサンダル履きだったので、
冷たくて気持ちがいいけれど、
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