スタッフブログ
イノッチのシェアリングネイチャー No.152-90〈だから出会えた〉(2021.3.30)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-90
〈だから出会えた〉
山梨百名山の源氏山に登ろうとしたら、林道が通行止めになっていた。4年前の台風で崩落個所があり、未だに復旧できないままになっていた。ならばと、同じ百名山の八絋嶺に変更したらこちらも大きく迂回しなくてはならず、断念。車を本栖湖方面に走らせて竜ヶ岳に登ることにした。
登山道はまだ冬景色のままで、木々の芽も硬く閉ざされたまま。桜も蕾がやっと膨らんできた程度。そんな冬枯れの山道を歩いていると、斜面に白い花が忽然と現れた。近寄ってみると、"キクザキイチゲ"か?葉がやけに細いのが気になるが・・・。茶色一色の風景の中にたった一輪の白い花はとても目立つ。予定していた山に登れなくてがっかりしていたが、おかげでこんなにもステキな花に出会うことができた。下山道では、斑入りの白いスミレを見つけた。調べてみたら"フイリフモトスミレ"らしい。予定していた山に登っていたら会えなかった花たち。そう思うと、林道の通行止めはこれらの花に会うためのちょっと乱暴な演出だったのかもしれない。
人との"出会い"や何かの"発見"も案外そんなもので、うまくいかなかったからこそ生まれるものがある。失 敗は新たな出会いのチャンスなのだ。
竜ヶ岳には 3度ほど登ったことがある。笹原の山頂から富士山がドドーンと見えて、大声で叫びたくなる。今日は少しガスっていたが富士山はドンと座っていた。正月、ここからのダイヤモンド富士を見に来たことがあるが、とに角寒くて、リュックのチャックが下ろせなかったことを覚えている。今日は風が強くて、上りでかいた汗があっと言う間に引っ込み、早々に上着を羽織った。温かいもの口に入れようとガスでお湯を沸かしたが、火が燃え移らないかヒヤヒヤものだった。可憐な花と富士山、出会いは必然だったのかも。
▶PDF版をダウンロードする 2021.3.30 NO152-90 だから出会えた.pdf
イノッチのシェアリングネイチャー No.152-89〈見たぞ~〉(2021.3.29)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-89
〈見たぞ~〉
畑から帰って家に入ろうとしたとき、「ピーヨ!」と甲高い声と共にヒヨドリが柿の木にとまった。狙いはキンカンだ。直にキンカンの木には行かず、まずは様子を見る。安全だと思ったら食べに行く。年末あたりから毎日食べに来ているので、今まで一体どれくらい食べたことか!初めの頃は丸ごと一個咥えて別の場所で食べていたのだが、今日は木になっているままのものをつついている。多分、この方が自分で押 える必要がないので食べやすいことを学んだのだ。
上から横から下からと、いろいろな方角からつついて少しずつ柔らかい果肉部分にたどり着き甘い汁を吸い取っている。ずっと見張っているわけではないのでどの程度の頻度で来るのかは分からないが、木のそばに行くと大概は驚いて飛び出す。こちらも負けずに 2 個3個と口に頬張るが、それ以上はいらない。食べに来るのは 1 羽や 2 羽ではないので、絶対量からしたら断然彼らの方が多い。木は2本あるので、まだまだ実は十分にある。去年はヒヨドリが食べ飽きたころジャムにしたが、今年もそろそろそんな時期になった。小さいキンカンをジャムにするにはとっても面倒だが、その面倒な分だけできたジャムは美味しい。そろそろヒヨドリたちにはお暇 って、ジャム用のキンカンを収穫しようかな。
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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-88〈公園の春〉(2021.3.26)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-88
〈公園の春〉
4日ぶりに相模原公園を散歩した。今日は20度を超える暖かさで、桜はもう満開。山道を歩くと黄色い花が目に付いた。ヘビイチゴ、ミツバツチグリ、キジムシロ、似たような花で見分けがつかない。家に帰って調べてみると花の形や葉の形、付き方でどうやらミツバツチグリのようだ(が自信はない)。まだまだ見る目が育ってないようだ。ヒオドシチョウはなんとか分かるようになった。翅を開いた時の緋色は飛んでいても良く目立つ。
林床の奥の方に目をやると、マムシグサが出ていた。スッと立っているので遠くからでも分かる。マムシの次はアオダイショウだ。枯れ枝の中にいたので分からなかったが、たまたま立ち止まった際に目の前にいるのに気づいた。小鳥でも飲み込んだのだろうか、あるいはカエル?お腹が膨らんでいた。タンポポもあちこちに咲いていたが、梅の木の日影になっている場所に、ひっそりと寄り添うようにカントウタンポポが咲いていた。日向はセイヨウタンポポに占領されている。生きる場所はもうここしかないようだ。テントウムシもせかせかと動き回っている。
"男子三日会わざれば刮目して見よ"という言葉があるが、子どもの成長の速さ以上に自然界の変化は著しい。しっかり目を見開いて注意を払っていないと、あっと言う間に変わってしまう。季節は確実に動いているのだ。次の世代に引き継ぐべく。
▶PDF版をダウンロードする 2021.3.26 NO152-88 公園の春 .pdf
イノッチのシェアリングネイチャー No.152-87〈おかげ様です〉(2021.3.25)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-87
〈おかげ様です〉
この時期はハクサイやダイコンなどの冬物野菜が終わって、畑は草に覆われる。春野菜ができるまでの間、脇芽や董立ちで食いつなぐ。ブロッコリーは中心部の大きな花蕾を取った後は脇芽次々に出てくる。丁度食べごろサイズなのでこれを次々に摘み取って食べる。すぐに取らないと花になってしまうので毎日目が離せない。花が咲いてしまっては美味しくないのだ。あと一週間は食べられそうだ。
花も葉も食べられるのが、ルッコラだ。初めて作ったがうまく育った。ちょっとクセがあるが、このクセのある味が病みつきになって、畑でもチョイとつまんで口に入れる。他の野菜と一緒にサラダにして食べるとワンランクアップする。ノラボウナも何年かぶりに作った。これも董立ちを食べる野菜だ。暖かくなって、そろそろ花を咲かせようかと蕾を持ち上げてきたところを、ポキッと折って食べてしまう。これは逆にクセのない味で、お浸しにしていくらでも食べられる。ベジタリアンではないが、長年野菜中心の食事なので、旅行などで野菜不足になると、体が野菜を欲してくるのが分かる。この時期はそんな胃袋をなだめるのに都合のいい野菜たちに救われている。
アブラナの董立ちも早春からたくさん食べた。もう、こんな花になってはとても食べられないが、春の 味を十二分に味わえた。野菜たちに命を繋いでもらっていることにただただ感謝!。
▶PDF版をダウンロードする 2021.3.26 NO152-87 おかげ様です.pdf
イノッチのシェアリングネイチャー No.152-86〈桜茶〉(2021.3.23)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-86
〈桜茶〉
ネイチャーゲームの仲間から桜茶をいただいた。手作りだそうだ。
透明の瓶には赤い汁に浸かった桃色の桜が見えた。見るからにおいしそうだ。蓋を開けると塩漬けにされた桜が手招きしている。早速畑でお湯を沸かしていただくことにした。桜茶を飲むのは慶事の時くらいで、はてさて直近ではいつ飲んだろうか?、と思い出せないぐらい前のことだ。
一花つまんでカップに入れお湯を注ぐと見る見る花弁が開いて、桜が咲いた。白っぽいカップだったので、せっかくの花が溶け込んでしまったが、薄いピンクの花弁がカップのお風呂に気持ち良さそうに広がっている。一口飲んでみる。かすかなしょっぱさと共に桜のほのかな香りが鼻孔をくすぐる。
コーヒー党で日に何杯も飲むが、コーヒーにはない優しさが体中に染み込み、ゆったりした気分になれる。今日のようなポカポカ陽気の日にはぴったりの飲み物だ。菜の花とポッカリ浮かんだ白い雲、モンシロチョウのダンスにヒバリのさえずり、こんなロケーションで飲む桜茶、まさに慶事そのものだ。
▶PDF版をダウンロードする 2021.3.23 NO152-86 桜茶.pdf
イノッチのシェアリングネイチャー No.152-85〈アケビの花〉(2021.3.22)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-85
〈アケビの花〉
畑のフェンスに絡めてあるアケビの花が咲き始めた。赤紫色とでもいうのだろうか、派手さはないがなかなか味のある花だ。花弁のように見えるところは実は"ガク片"ということで、花弁はない。雌花と雄花があり、写真の左が雌花、めしべの数だけ実が生るそうだ。雄花の方は6本のおしべが円陣を組むように集まっていて、何かの作戦会議でも開いているようで楽しい。去年はたくさんの実をつけたので知り合いに分けてあげたら、珍しがられた。かつては近くの山にいっぱいあったが、近ごろはなかなか見つからない。山に行くと葉っぱはいっぱい見られるのだが・・・・。アケビの新芽は野草としても人気があり、以前天ぷらにして食べたことがある。おひたしにしても美味しいということなので、ぜひ試してみようと思う。
こちらは紫色の実が生るミツバアケビ。左が雌花で右が雄花。きれいな紫色の実はなかなか生らないが、中身は間違いなくアケビだ。この花が実になるまでの約6ケ月、アケビは子孫を残すべく日々果実を太らせていく。"あくび"などしている暇はないのだ。少しは見習わなくては・・・・。
▶PDF版をダウンロードする 2021.3.22 NO152-85 アケビの花.pdf
イノッチのシェアリングネイチャー No.152-84〈摘み草〉(2021.3.20)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-84
〈摘み草〉
早春の摘み草の代表格、ヨモギを摘みに行った。歩道の脇に生えていることが多いが、犬のおしっこが心配なのでここでは摘まない。かつて相模原の上段地区では農業用の灌漑用水路が設置されていたが、その水路がまだ残っている場所がありその水路沿いで摘むことにした。若いヨモギの葉は白い粉が吹いたような色をしていてとても柔らかくつぶすと緑色の汁で指先が染まる。この汁がヨモギ団子の天然着色料になる。
孫たちも手伝ってくれるが1歳10ケ月のSちゃんは、何でもかんでも手あたり次第に入れてしまう。じいちゃんのマネをして本人なりに摘んでいるのだ。持ってきた落ち葉も枯れ草も一緒に袋に入れて後で分ける ことにした。
ツクシが顔を出し、テントウムシがチョコチョコと歩き回る用水路。作って数年で使われなくなってしまったかつての遺構は2度とその役目を果たすことなく静かに眠っている。さて、これから団子を作ってご先祖様にお供えしよう。現役だった頃の用水路を思い出しつつ・・・。
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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-83〈飛べないチョウ〉(2021.3.19)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-83
〈飛べないチョウ〉
今日も暖かい1日だった。菜の花の周りにはモンシロチョウやベニシジミが飛び回り、長閑な時間が流れている。菜の花は食用に育てたものでもう食べるところはない。タネ用に2~3株残しておけばいいのだが、こうして毎日チョウやハチがやってくると処分するのがついつい後回しになってしまう。黄色い花は遠くからでも目立つらしく、通りがかりの人も、「少し分けていただけませんか?」などと畑に入ってくる。景観的にも少しは春らしい雰囲気になるようなのでもう少し残しておこうと思う。
花から花へと敏捷に飛び回るチョウがいる一方、足元で逆さになりながらバタバタともがいているモンシロチョウがいた。うまく飛べずに、地面の上で羽をばたつかせている。どうしたのかと表返しにしたら翅が開ききっていない。サナギ時代に何かアクシデントがあったのだろうか、規則正しく折りたたまれているはずの翅が変な場所に折り目がついて開かないのだ。どうあがいても裏返しのままバタバタしているだけで飛べずにいる。恐らく1時間もしないうちにカラスかヒヨドリに見つかり食べられてしまう運命なのだろう。
自然界で生き残るには、強くて丈夫な体と強運が必要なのだ。これからこの畑でもたくさんのチョウが生まれていくが、生き残れるのはほんの数頭であとは他の生き物のエサになる。そうやって生き物同士はお互いに繋がりあって生きていく。飛べないチョウにも飛べないなりの役割がちゃんとある。
▶PDF版をダウンロードする 2021.3.19 NO152-83 飛べないチョウ.pdf
イノッチのシェアリングネイチャー No.152-80〈里山歩き〉(2021.3.16)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-80
〈里山歩き〉
横浜市青葉区にある"寺家(じけ)ふるさと村"という里山を歩いてきた。
昔ながらの田園風景が広がっていて広さはなんと120,000㎡。雑木林の谷筋に何枚もの田んぼが連なり、引水用のため池が点在している。
山道を歩き始めるとすぐにスミレが見つかった。種類は分からないが、葉の形や花の色からすると少なくとも 3~4種類はあった。ウグイスがまだうまく歌えずケキョケキョと鳴いている。テノールの大音量で歌うのはガビチョウ。ヤマガラがせわしなく木の枝を飛び回りしきりに何かつついていた。尾根から谷筋に下りていくとヤマルリソウがたくさん咲いていた。薄い青色の可愛い花だ。キイチゴと思われる白い花やウグイスカグラの朱色の花も見つかり、春風に揺れていた。
田んぼを見ながらおにぎりを食べていると、畦道に黄色いチョウが飛んでいるのが見えた。遠すぎたので写真も撮れなかったが、キタキチョウだったのだろうか?池にはカメが数頭甲羅干しをしていたが、どうやらここにいてはいけないミシシッピーアカミミガメのようだった。
在来種も外来種も入り混じっての里山風景、人の手が入った自然だが、だからこそ保たれている風景でもある。田んぼに水が張られたころ、また行ってみようと思う。
▶PDF版をダウンロードする 2021.3.16 NO152-80 里山歩き.pdf
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